今季開催を巡りMLBと選手会の交渉が決裂している中、6球団以上のオーナーが今季中止を望んでいると16日、複数の米メディアが報じた。

選手会が交渉を打ち切ったため、マンフレッド・コミッショナーが50試合程度のシーズンを強行開催する可能性が高まっているが、これには全オーナーの75%(30球団中23球団)の賛成が必要。また、他にも同コミッショナーの対応に不満を抱くオーナーが複数存在しているという。開催時期については、米感染症対策の責任者を務める国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が「試合は真夏の時期にとどめるべき。ワールドシリーズのように10月下旬までプレーするのは避けたい」と、ロサンゼルス・タイムズ電子版でコメントした。

MLBと選手会の交渉再開の見通しは立っていないが、ヤンキースのレビン球団社長は、現在の争点は試合数や年俸ではなく新型コロナウイルス対策に移っているとし、協議を再開するよう訴えている。