◆西武6―0オリックス(17日、ベルーナドーム)
9回2死で森友哉。デビュー戦となった昨年の開幕戦で9回2死に同点本塁打を浴びた因縁の相手に、西武・青山美夏人はこだわりを見せた。「頭から消しちゃいけない。森さんは特に終盤打っている。意識しました」。106球目。1ボールからカーブで右飛に打ち取り、プロ初勝利が初完封。両手を突き上げた右腕は、お立ち台でも「今でも気持ちが高ぶっています」と興奮が収まらなかった。
プロ初勝利&初完投&初完封‼¥
— パ・リーグ.com / パーソル パ・リーグTV【公式】 (@PacificleagueTV) July 17, 2024
埼玉西武 #青山美夏人 投手が9回106球3安打無失点のピッチング‼⚾ #seibulions ライブ配信はこちらhttps://t.co/3FPiKX4GOl pic.twitter.com/HXnwMTHu2L
1年目は経験を積むため主に中継ぎで39試合に登板したが、本来先発が主戦場。亜大のエースとして緩急をつけた投球で白星を重ねた持ち味を、今季4度目の先発で発揮した。
生命線となるカーブは小さい時、元西武の岸孝之(楽天)に憧れて習得した。「2本指で投げるのでブレーキがかかりやすい。人に聞かれるけど、あまりまねできないんです」。140キロ台後半の直球と使い分けることでタイミングを外した投球に、渡辺久信監督代行は「やっぱり緩急が彼の武器。だからすごい真っすぐじゃなくても差し込まれる」と絶賛した。
19日で24歳になる青山の好投に、若い打線も奮起。6回に6本の安打を重ねて好投手宮城大弥から5得点を奪うと、8回には21歳の4番山村崇嘉にチーム12試合ぶりとなる1発が出て5カードぶりに勝ち越した。「成功体験は大事なんだ」と渡辺監督代行。育成重視を掲げながらもがいてきた西武にとって、1勝以上の価値がある快勝だ。(末継智章)
2024-07-17 13:38:30Z
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