バレーボール女子で、今夏のパリ五輪の組み合わせ抽選が19日、タイ・バンコクで行われた。世界ランキング7位の日本は、同1位ブラジル、同4位ポーランド、同20位ケニアと同じB組になった。格が落ちるケニアではなく、世界選手権2連覇の難敵セルビアが入ってくる「死の組」は回避となったが、厳しい戦いが予想される。日本は20日、ネーションズリーグ(VNL)ファイナルラウンド準々決勝の中国戦に臨む。

12年ロンドン五輪銅以来12年ぶりのメダルへ、運命の組み合わせが決まった。日本は16日までのVNL予選Rで敗れたブラジル、ポーランドと同組となった。

ケニアはアフリカ勢では抜けた存在だが、世界ランクは出場12チーム中最下位の20位。決勝トーナメントをかけてケニアをのぞいた三つどもえの争いになる。

ブラジルは08年北京と12年ロンドンで金、21年東京で銀を獲得した強豪。日本にとっては22年世界選手権準々決勝で逆転負けを喫し、昨年のパリ五輪予選も、今年のVNLもフルセットで負けた相手。昨年から苦しめられたエースの「ガビ」ことギマラエスの強打を封じることが求められる。

ポーランドのエースは203センチのマグダレナ・スティシャク。世界最高峰のイタリア1部セリエAでプレーした経験があり、スパイクに加えてブロックに定評がある大型スパイカーだ。

世界ランキング9位ながら、16年リオデジャネイロ銀、21年東京銅の強敵セルビアと同じ組となることは回避した。ケニアに順当に勝って、強豪2カ国のうち、いずれかを打ち破れば2大会ぶりの1次リーグ突破が近づく。ブラジル、ポーランドとガチンコ対決を制して、12年ぶりの表彰台を目指す。【竹本穂乃加】

◆パリ五輪のバレーボール 開催国フランスを含めた男女各12チームが出場。4チームずつ3組に分かれ、1次リーグは総当たりで対戦。各組2位と、3位チームの中から上位2チームの合計8チームが、決勝トーナメントに進出する。

◆抽選方式 6月17日付の世界ランキングをベースに、3チームずつ4組に分かれた。第1ポット(P)の開催国フランスと世界ランク1、2番手がA~C組に分かれ、3~5番手の第2P、6~8番手の第3P、9~11番手の第4Pが1チームずつ抽選でA~C組に振り分けられた。日本は7番手で第3Pだった。