◆大相撲 ▽初場所6日目(19日、東京・両国国技館)
照ノ富士は“鬼の形相”で1敗を守った。翔猿を押し出したが、ダメ押し気味に相手を吹っ飛ばし、土俵の上から鋭い目でにらみつけた。花道を引き揚げる際には、モニターが置いてあるテーブルを叩くなど、興奮状態。風呂から上がった後に取材対応し「格下の相手に熱くなった自分が恥ずかしい」と反省した。
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激烈に怒った照ノ富士を久しぶりに見た。翔猿の右手を出した立ち合いに戸惑い、右に回られ、右からいなされても冷静だったが、左足を蹴られた瞬間に怒りのスイッチがオン。しかも翔猿は昨年の名古屋場所の3日目に負けて休場を余儀なくされた因縁の相手。小刻みに足を動かして小手に振った。2発ぐらい張った後は突っ張ってのケンカ殺法。最後は土俵外の翔猿を鬼の形相でにらみ付けた。
激しい攻防の中で確実に動けていることが確認できた。長期休場明けの初日は硬くなるのは当然。動きのいい翔猿を追いかけることができたのは小さな進歩である。懸念されていた体の張りも戻ってきた。このコラムでも書いたが体の張りは稽古場で相手にぶつかることによって作られる。本場所の序盤がその役目を果たしてくれたのか。そして戦うエンジンのガソリンがいつも満杯であることが確認できたのも大きい。(尾車親方=元大関・琴風、スポーツ報知評論家)
2024-01-19 20:45:00Z
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