◇22日 第28回全国都道府県対抗男子駅伝(広島平和記念公園発着、宮島口付近折り返しの7区間48キロ)
長野が2時間17分10秒の大会新記録で連覇し、大会最多の9度目の優勝を飾った。立大の監督で、選手として出場した7区の上野裕一郎(37)=セントポールクラブ=がトップを守り切った。4位でたすきを受けた4区の山口峻平(佐久長聖高2年)が先頭に立ち、5区の吉岡大翔(同3年)と区間新リレーで優勝をたぐり寄せた。2位は埼玉、3位は東京だった。
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「日本一速い監督」は、この大会で自身4度目のゴールテープを切った。「無事にゴールテープを切ることができてうれしい」。東京チームからの出場も含め、今回で11度目の出走。選手として歴代最多の6度の優勝となり「優勝請負人」の役割を果たした。昨年10月には立大を55年ぶりの箱根駅伝出場に導いて胴上げされ、今回は選手の立場で宙に舞った。
後続と49秒差のトップでたすきを受けると、終始落ち着いた走りでレースを展開。チームの優勝を第一に考えて無理にペースを上げることなく、優勝をより確実にする走りに切り替えた。「こういう判断も若いころはなかなかできなかった。指導者という立場になり、いろいろな考えを持てるようになったのも今回の走りに出た」と振り返った。
チーム長野の強さと思いを引き継いできた。自身は佐久長聖高時代からこの大会での優勝を経験し、大学、社会人としても長野の優勝に貢献してきた。「次に自分と同じようなチャンスがあるのは吉岡くんだと思う」と後輩に期待を寄せた。中学時代から出場している吉岡も「次はアンカーとしてゴールテープを切りたい」と応えた。上野の思いは、次世代にもしっかりとつながれている。
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2023-01-22 10:41:54Z
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