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Tuesday, June 7, 2022

仕事探しの選択肢に「介護業界」を。「TOKYOかいごチャレンジ インターンシップ」で現場を体験! - PR TIMES

団塊の世代がすべて75歳になる2025年に向け、東京都では、介護の担い手不足が起きないようさまざまな取り組みを行ってきました。さらに、人口の多い東京都では、団塊ジュニア世代が65歳以上になる2040年に向けても、引き続き介護の担い手を確保し続ける必要があります。

こうした取り組みの中で感じていたのは、「介護職の魅力」があまり知られていないことです。そこで、東京都では「TOKYOかいごチャレンジ インターンシップ(以下、かいチャレ)を実施することにしました。

今回、この事業を担当される、東京都介護保険課の寺田さんにお話を伺いました。

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ネガティブなイメージを変えるきっかけにしたい

介護職と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?「給与が安い」「仕事がつらい」「労働環境が整っていない」といったネガティブなイメージを持たれている方は少なくないのではないでしょうか。

飲食店など、当事者ではなくとも利用する機会があり、イメージしやすい職業とは異なり、介護はある程度の年齢にならないと自分事にならずイメージがしづらいという点も、ネガティブイメージが先行しやすい理由ではないでしょうか。

そもそも、介護業界にこうしたマイナスのイメージが付いてしまったのには背景があります。介護サービスが現在のような「サービス業」として確立してきたのは、2000年の介護保険制度導入以降ですが、それ以前は長年ボランティア精神で行われる活動に支えられてきた部分が大きいという面があります。

そのため、制度開始時に立ち上げられた事業所の多くは自営業に近い小規模事業者。今では大手企業の参入もありますが、会社運営などを専門としていない現場出身の介護職の方が運営する小さな事業所が、今も地域の介護を支えています。こうした事業者の中には、立ち上げ当初、ワークライフバランスや労働環境などの整備が遅れている事業所が多かったのも事実です。

その頃から広く浸透した「給与の低さ」「休みがとれないハードさ」といったイメージが、今もなお強いのだろうと感じています。

しかし、時代は変わり、ワークライフバランスや処遇の改善が求められるようになり、ここ10年ほどで事業所側でも問題意識を持つところが増えましたし、実際介護事業所でも労働環境が良くなったという声も聞かれます。東京都でも、業務改善セミナーやコンサルタントによる伴走支援、ICT導入への補助金制度など、様々な支援を展開し、取り組んでいただいた事業所は、確実に労働環境が改善されているのではないでしょうか。

職場によって良し悪しがあるのは、他の業界でも同じです。にもかかわらず、介護業界に対しネガティブイメージを持ち、最初から敬遠してしまう方も多いようです。仕事の内容を知る前に「仕事探しにおいて介護業界を除外する」のはもったいない、と思います。介護に触れたことのない人にも介護職を知ってもらい、新たな選択肢として考えてもらえる可能性を増やしたい。そんな想いで立ち上げたのが、「かいチャレ」です。

求職者一人ひとりに寄り添ったインターンシップ「かいチャレ」

「かいチャレ」は、1~5日間、介護現場を体験するインターンシッププログラム。重視したのは「求職者が知りたい情報を知ることができるインターンシップ」です。

まずは、仕事内容・職場の雰囲気・勤務シフト・将来性など、求職者のニーズに合わせてキャリアカウンセラーがマッチング。「介護職」といってもその種類は幅広く、シフト制の施設、夜勤のないデイサービス、また、週に数日間パート勤務として自分のペースで働ける訪問介護など、さまざま。そうした違いも説明した上でインターンシップ先をご提案します。

さらには、キャリアカウンセラーがヒアリングした情報をインターンシップ先に伝え、満足度の高いインターンシップになるよう支援。同一のプログラムによる職場体験ではなく、一人ひとりのニーズに沿ったきめ細かな対応を受けられるのが「かいチャレ」の特長です。

インターンシップ後にはカウンセラーとともに振り返りを行い、就業希望があれば就業マッチングに移行。より細かな条件をすり合わせていきます。

インターンシップを体験した結果、インターンシップ先に就業する、もしくは別の施設に就業する。または、「やっぱり介護の仕事は合わなさそう」だと判断された方は、それでも構いません。まずは「介護職が自分に合う仕事かどうかを知ってもらう」ことにこそ、このインターンシップの意義があると考えています。

インターンシップ参加者の声を事業所・業界全体の改善にも活かしたい

現在、東京都で働く若手職員の中にも、「介護についてあまり知らなかったので、就職活動時に選択肢として考えていなかった」という人もいます。しかし、「知らない」だけで可能性の芽を摘んでしまうのはもったいない。そのような背景もあり、東京都では介護という仕事を知っていただくための取り組みを強化しています。インターンシップの参加者には、1日5000円の支援金が支払われ、最終的に内定に至った方には、資格取得講座(通信講座)の受講もプレゼントされます。就職後のフォローアップも検討しており、未経験の方の不安にも寄り添ったプログラムにしていきたいと思います。

まずは気軽にインターンシップに参加していただき、「介護職なんて考えたこともなかった」という方にも、ぜひ一度介護職の世界を知ってもらえたらと思っています。

長年、福祉や介護の分野に携わるなかで、事業者の現場について見聞きしてきましたが、求職者側のニーズについてはまだまだ知らないことがたくさんあります。今回の事業を通して、参加者の方から率直なフィードバックを得ることで、各事業所や業界全体の底上げにも繋げていければと考えています。

採用に課題を感じている事業者だけではなく、多くの事業者にご参加いただき、また、こうした事業所で求職者の方にインターンシップを行っていただくことで、新たに見えてくるものがあるのではないかと期待しています。求職者への説明会は2022年6月22日(水)スタートです。皆さまのご参加をお待ちしております。

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