[11.16 W杯アジア最終予選 日本1-0オマーン マスカット]
日本代表は16日、カタールW杯アジア最終予選の第6戦でオマーン代表と対戦し、1-0で勝利した。試合後、森保一監督が日本メディアのオンライン取材に応じた。
以下、試合後の森保一監督オンライン取材要旨
●森保一監督
—後半から三笘を投入した意図は。
「前半からボールの動かし方に関しては悪くなく、サイドを起点に攻撃もできていたので、サイド攻撃により厚みを持たせて、われわれが圧力をかけて攻撃をしていけるようにということで三笘を後半から投入して、彼のドリブルで仕掛けて突破するところでゴールをもたらせるように考えて投入した」
—前半は慎重な入りだと感じたが、後半から仕掛けるゲームプランだったのか。
「いえ、前半から選手たちは勇気を持ってプレーしてくれていたと思う。ただゲームの重要性も知っているし、慎重にというよりも、ゲーム全体を考えてボールを動かしながら、そして相手のカウンターに備えながら、球際厳しく戦ってくる相手に怯むことなく、1試合を通して勝っていこうという部分でのアグレッシブな姿勢を見せてくれていた。相手もなかなか体力的にも元気で、前半はなかなかこじ開けさせてもらえなかったところはあると思う。サイド攻撃も前半も右サイドのところでは(伊東)純也が仕掛けてくれて、なかなか良い形は作れなかったかもしれないが、相手を疲弊させていった。左サイドも(長友)佑都が何度かオーバーラップしてクロスでビッグチャンスを作ってくれた。後半さらに圧力をかけていく意味で、右の純也、左の(三笘)薫でサイド攻撃を活性化させて圧力をかけていこうということになった。前半からみんなでよく走ってて戦って相手にダメージを与えられていたので、後半にいい形でギアを上げられたのかなと思う」
—招集されながらも出られなかった選手が数名いた。アクシデントがある前提で多めに招集していた中、彼らが貢献したことは。また彼らに何が足りなかったのか。彼らに期待したいことは。
「まずはいろんなコロナ制限等々がある中で、代表活動期間中になかなか選手の入れ替えをするのが難しい状況になっているということで、選手を多めに招集させてもらいながら、われわれの戦う選択肢も増やしていけるということで、本来よりも多くの選手を招集させてもらっている。ただ単純にアクシデントや想定外のことが起きた際に入れ替えるサポートのことだけということは考えていない。われわれが戦う選択肢の中でベトナム戦でメンバーに入れなかった選手、オマーン戦でもメンバーに入れなかった選手、サポートに回ってもらう選手も、選択肢として日本を代表して戦える、アジア最終予選を戦っていくだけの力になってくれると招集した。日本代表として戦う力を持っていて、所属チームでも存在感を発揮しているということで、いつでもメンバーに入ってもらい、プレーしてもらうことが可能な選手という力は評価しているが、われわれがこれまでつくってきたチームづくりの中での序列も一緒に加わって活動してもらった中で、短い練習の時間しかないが、序列を崩してもらうというところで新しく加わってくれた選手のプレーを見ていた。そこでメンバーに入れなかった選手はもちろんいるが、彼らの今の力と、将来伸びしろがもっともっとあるということで評価して、代表メンバーに加わってもらっている。出場できなかった選手たちにとって悔しい思い出しかなかったかもしれないが、私自身は代表活動で試合に出る選手、ベンチに入る選手、サポートに回る選手も含め、この経験があって必ず成長につながると確信を持って招集させてもらっている。今回初めて招集させてもらった選手、そして期間を空けて招集させてもらった選手も含め、厳しいアジア最終予選のチームメンバーとして戦ったことで今後の成長につながると確信しているし、願いも持っている」
—左サイドの三笘と中山の縦関係が素晴らしかったが、このコンビを先発で使う気持ちはないのか。逆に先発した長友、南野の縦関係がそれほど良くなかったと思っているが、その評価は。
「中山に関しても三笘に関しても先発で使っていこうということは考えていた。それは他の選手も同じ。実際に先発で使っていない選手もいろんな選択肢を考えてきた中で、先発を考えている選手も他にはいた。前半そこまで悪かったですか?相手も元気で対応力がすごくある中、なかなか難しいと思う。そこでもちろんわれわれの良さだけをぶつけていって、相手を圧倒できればそれに越したことはないと思うが、相手がスタートからどういう出方をしてくるか分からないし、何人か直近から変えてきているし、ひょっとしたら形を変えてくるかもしれない。そういったことを踏まえ、前回も試合をした中でどうわれわれをケアしてくるかも駆け引きしながら戦わないといけない。選手たちはアグレッシブに戦ってくれていたと思うが、この2戦やってきた形をうまく活かしていくというのをやってくれていた。全てが全て思い通りになるわけではないし、もしうまく行っているのであれば全勝している。その中で選手たちはチャレンジ精神を持って、アグレッシブに戦うところは戦って、我慢するところは我慢して、その中で相手と賢く戦ってくれてていた。前半45分があったからこそ、われわれがどういう手を打てば相手が嫌なのか、われわれがどういい攻撃を仕掛けられるかというのがあったと思う。もちろん評価としては三笘が入ってすぐ、一番最初のプレーからグイグイと相手のゴールに向かっていくプレーはチームに勢いをもたらしてくれたし、彼の良さを出してくれたと思う。おそらく後半から出たけど、45分持たなくてもいいくらいの仕掛け方をしてくれたし、そこは彼の自分の持っている力を存分に発揮しようということと、チームの勝利に貢献してくれようとしていた姿勢が素晴らしかった。中山もスタートから出てもおかしくない、問題ないパフォーマンスを出してくれているし、今日も彼が出て非常に安定したプレーをしてくれていた。守備では落ち着いて相手の攻撃を止める、攻撃ではチームにとって良いアクセントになる受け方や配球をしてくれた。今後に関しては選手が経験を積んで、このアジア最終予選の中でも存在感を発揮してくれている選手が何人もいるので、またポジション争いの部分はニュートラルに見て今後を決めていきたいと思っている。」
—後半の途中から南野に代わって古橋が入ったが、最終予選の最初は左サイドで使っていて、10月から真ん中で使うことが増えた。今日は2トップというか、大迫がトップ下のような位置を取っていた関係性も興味深く見ていたが、真ん中で使うようになった理由は。大迫選手との組み合わせの狙いは。
「古橋に関しての起用だが、トップは所属チームで輝いているポジション。セルティックでもサイドでプレーしている時もあったが、トップで起用されて結果を出している。前線であればどこでもできると思うが、トップで背後に抜け出す動き、クロスから相手の視野から消えて決める動き、トップで起点となることもできるし、普段の彼のプレーを見ていてわれわれのチームにも活かそうというのが理由として一つある。他にも理由があって、彼のサイドでのプレーもわれわれのチームの中で活かしていけるが、サイドで力を発揮してくれている選手たちがいて、チームの機能の中で貢献してくれている選手たちが出てきているので、そういった兼ね合いも含めてトップで起用することが多い。今日の起用に関しては古橋を基本的にはトップで使う、大迫に一つポジションを下げてもらって、大迫に起点になってもらったり、収めてもらう動きをしてもらいながら、背後に一発で抜け出す局面があれば古橋にやってもらおうということで役割分担、プレーの要求はした。両方ともトップもできればトップ下もできる選手なので、臨機応変に時と場合によって一人が出れば一人が中盤のケアをしてくれるという形で工夫してやってくれていた」
—中山がシュートを打った場面で『入れ』と言っていたのが放送にも入っていたが、感情がこもっていたのか。
「私も一緒に戦っている。そういう局面ではいつも結構言っている。タイミング的に見ても、雄太がシュートを打つタイミングがすごく合っていたので自然と出た言葉かもしれない。そこは音声が拾われていたのは恥ずかしいですね」
●カタールW杯アジア最終予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧
2021-11-16 23:56:00Z
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiNWh0dHBzOi8vd2ViLmdla2lzYWthLmpwL25ld3MvZGV0YWlsLz8zNDU2NzEtMzQ1NjcxLWZs0gEyaHR0cHM6Ly93ZWIuZ2VraXNha2EuanAvbmV3cy9hbXAvPzM0NTY3MS0zNDU2NzEtZmw?oc=5
No comments:
Post a Comment