ロッテは15日、清田育宏外野手(34)に無期限の謹慎(活動停止)処分を下したと発表した。

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清田はチームの日本人選手では2番目の年長者であり、本来は若手の模範となるべき立場だ。球界を挙げてシーズンを乗り切ろうとする中での内規違反、虚偽報告は論外で、無期限謹慎に対しても「処分が甘い」という声が出るのは当たり前。再びプレーできる保証は一切ないが、これも当然だろう。

部外者との外食がコロナ感染の理由である根拠はなく、問題の本質でもない。

昨年10月も、札幌遠征での数選手の外食が報道で明るみに出た。内規違反ではないにせよ、球団の事前説明とは食い違った。行動履歴の報告が義務づけられる中で、虚偽報告がまかり通る現実が今回、露呈した。12球団が一心同体で慎重に進む中、チームとして責任感に欠けていたと捉えられても仕方ない。

昨年2月の石垣島キャンプ時から検温、報告を徹底して義務づけていた。いち早くコロナ対策を始めていただけに球団内の空気も重い。今春キャンプも外食は一切禁止で、コンプライアンス研修も例年以上に綿密に行われることになる。感染リスクは等しくある中で、より実効性が高い対策が求められる。

虚偽報告を受け、疑心暗鬼もわく。昨秋の集団感染について原因や背景をしっかりと調べ上げ、結果を公表すべきではないかと考える。外部からの指摘での内規違反の発覚が、これ以上許されない状況でもある。コロナをめぐる状況は1年前とは比較にならないほど重い。規律がより求められるシーズンを、すっきりと迎えたい。【ロッテ担当 金子真仁】