元近鉄、日本ハム、楽天監督で、新型コロナウイルスに感染して入院中の梨田昌孝氏(66=日刊スポーツ評論家)が17日、集中治療室(ICU)を出て一般病棟に移ったと所属事務所が発表した。
一時は重篤な病状が続いたが、14日に人工呼吸器を外すなど、3月31日の入院から18日を経て驚異の回復。現在は少し会話ができる状態だという。同じく新型コロナに感染した元阪神ヘッドコーチの片岡篤史氏(50)についても、高木豊氏(61=野球評論家)が快方を明かすなど、野球界に朗報が続いた。
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闘病中の梨田氏は17日午前、重症患者として入っていた集中治療室(ICU)を出た。現在はそのまま一般病棟に移り、引き続き治療を受けている。
救急車で搬送されて入院してから18日がたったこの日、主治医から説明を受けた家族ら関係者は「快方に向かっています。少しですが話ができるようになったということでした」と容体について語った。
梨田氏は3月25日に倦怠(けんたい)感を覚え、28日に発熱。30日に呼吸困難を訴え、病院で診察を受けた。31日に別の総合病院で「重度の肺炎」と診断され、さらに別の大阪府内の病院に入院してPCR検査を受けた。
翌4月1日に陽性反応が出て新型コロナウイルス感染が判明。ICUでは人工呼吸器を装着し、24時間体制で治療が続いた。同じ症状で3月29日に死去した志村けんさんがつけた体外式膜型人工肺(ECMO=エクモ)ではなかった。
初期症状が出るまでの梨田氏は体調もすぐれ、喫煙もせず健康状態を保っていた。2月はプロ野球の各キャンプ地を巡り、3月は練習試合で評論家活動を行うなど、開幕に向けての準備を進めるなど精力的だった。だが突然、“見えない敵”に襲われた。
一時は重篤度が高く、予断を許さない病状が続いた。回復の兆しを見せたのは、入院から約2週間が経過してからで、14日に人工呼吸器を外した。手を握るしぐさを見せる日もあったという。
この間、主治医からは「本人は頑張っている」と説明を受けるなど、手ごわいウイルスと闘っている様子が報告されていた。ここにきて病状が安定し、ICUを出ることを認められた。
今後は時間をかけ、完治に向けての治療が続く。梨田氏の奇跡的な復活劇は、日本全国で新型コロナウイルスの脅威と闘う人々にとって、希望のともしびになりそうだ。【寺尾博和】
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▽梨田氏の所属事務所・トゥルーマサ社のコメント 懸命な治療を続けてくださっております医療従事者の方々、また見守ってくださっているプロ野球関係各位、メディアの皆様、ファンの皆様には深く御礼申し上げます。本日に至るまで、弊社より十分な情報をお伝え出来ず、皆様に多大なご心配をおかけしましたことを心よりおわび申し上げます。このような状況下であったため、何とぞご理解を賜れますと幸いです。まだ梨田本人より直接皆様にメッセージをお届けすることはかないませんが、現在容体は安定しております。今後は一般病棟にて快方に向けて治療に専念いたしますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
2020-04-17 19:00:18Z
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