近鉄、日本ハム、楽天で監督を務めた梨田昌孝氏（66＝日刊スポーツ評論家）が新型コロナウイルスに感染したことを1日、所属事務所が発表した。大阪府内の病院でPCR検査を受けた結果、陽性反応が出た。3月31日に別の病院で重度の肺炎と診断され、現在は集中治療室（ICU）に入っているという。NPB監督経験者の感染は初めてで、感染経路は不明。関係者は回復を祈る思いでいる。
◇ ◇ ◇
梨田氏が体調に異常をきたしたのは3月25日のことだった。所属事務所によると、倦怠（けんたい）感を覚えたことで、自宅で静養に努めていたという。
それまでは延期されているプロ野球の開幕に向けて、セ・パ両リーグの戦力分析の仕事を精力的にこなすなど、体調はすぐれている様子だった。だが、その日を境に体調は悪化していった。
28日に発熱し、30日に呼吸困難の症状が出たことで病院に向かった。31日には別の総合病院で「重度の肺炎」と診断。さらに別の病院に搬送されてPCR検査を受け、翌1日に陽性反応が出て新型コロナウイルス感染が判明した。
梨田氏は1972年（昭47）に近鉄に入団、正捕手として17年間プレーした後、01年には近鉄監督としてリーグ優勝を果たした。04年のシーズン後、オリックスと球団合併するまで指揮を執った「近鉄最後の監督」。09年は日本ハムでも優勝を飾り、楽天でも監督を務めた。
日刊スポーツ評論家、NHK解説者として各球場に足を運びながら取材をしていたが、開幕延期で講演活動もほとんどが取りやめになっていた。25日に体調不良を訴えてから病院に行くまでは、自宅で過ごす毎日だった。
現在は大阪府内の病院で集中治療室（ICU）に入っているという。現時点で感染経路は不明。関係者は「現段階で詳しいことがわからない状況だが、今は回復を祈るしかない」と語った。
この日、所属事務所は「医療、プロ野球、メディア関係の皆様、いつも応援してくださっているファンの皆様に、多大なるご迷惑とご心配をお掛けしておりますことをおわび申し上げます。本人も病状の回復に全力で努めておりますので、どうか静かに見守っていただけますと幸いです」とコメントした。
【関連記事】
2020-04-01 17:00:10Z
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiQmh0dHBzOi8vaGVhZGxpbmVzLnlhaG9vLmNvLmpwL2hsP2E9MjAyMDA0MDItMjQwMTA3MjctbmtzcG9ydHMtYmFzZdIBAA?oc=5
No comments:
Post a Comment