新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、JOC=日本オリンピック委員会のアスリート委員会が、選手たちにSNSでのメッセージの発信を呼びかけ、これに応じた羽生結弦選手は「3・11の時の夜空のように、真っ暗だからこそ見える光があると信じています」と述べ、希望を持つことの大切さを語りかけました。
JOCのアスリート委員会は、感染の拡大が続く中、人々を勇気づけ感染防止の取り組みを後押ししようと、競技の枠を超え選手たちにSNSで「#いまスポーツにできること」とつけて、メッセージ動画を投稿するよう呼びかけを始めました。
これに応じて、フィギュアスケートでオリンピック2連覇の羽生結弦選手が17日、JOCの公式ツイッターで動画を公開しました。
この中で、羽生選手は「つらいことや我慢しなくてはならないこと、制約がたくさんある毎日だと思います。生活が苦しい状況ではありますが、どうか不要不急の外出を控え、感染拡大防止のためご協力をお願いいたします」と呼びかけました。
そのうえで、「真っ暗闇なトンネルの中で、希望の光を見いだすことは、とても難しいと思います。でも、3・11の時の夜空のように、真っ暗だからこそ見える光があると信じています。どうか無理をなさらず、周りにいる方々を信じて頼ってください。そして、皆様が心から笑顔で語り合える日々が来ることを祈っています」と、みずからが経験した東日本大震災を踏まえて、希望を持つことの大切さを語りかけました。
このアスリート委員会の取り組みに応じて、SNS上では夏と冬を問わず、競技の枠を超えてたくさんの選手や元選手たちがメッセージの投稿を始めていて、アスリートによる呼びかけの輪が広がっています。
2020-04-17 11:37:24Z
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