国内
新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)される教育現場。
新たに浮上した、9月から新学期をスタートさせる案に動揺が広がっている。
28日、東京で新たに確認された感染者は112人。
26日、27日と続いていた2桁の人数は2日で途切れた。
これで、東京のこれまでの感染者数は4,000人を超えた。
長期戦への覚悟が現実味を帯びる中、今、教育の現場に徐々に変化が表れている。
そんな中、世間を騒がせたのが、9月入学案。
萩生田文科相「本当に、社会全体でこのスケジュール感を共有できるのかどうか」
緊急事態宣言から3週間。
埼玉県の公立小学校では、朝の景色が変わった。
4月22日から、朝の会を双方向のオンラインツールを使ってスタート。
毎日決まった時間に、20分間ホームルームを行うようになった。
久喜市立太田小学校・5年生の担当教師「こうやって話すのどうですか?」
5年生の児童「ちょっと不便だけど、これはこれで楽しい」、「1日でも早く学校に行って、勉強を教えてほしい」
さらに、オンライン学習にいち早く取り組んでいる埼玉・久喜市立栢間小学校では...。
久喜市立栢間小学校・5年生の担当教師「1平方センチメートルは、何を表す大きさでしたっけ?」
5年生の児童「面積」
子どもたちに、なんとか学びを提供したいと奮闘する先生たち。
積み木の模型やデジタル教科書を駆使して、実践的なオンライン学習を開始。
それでも、すべてが解決するわけではないという。
久喜市立太田小学校・金子正校長「学習内容を進めていくということについては、やはり直接の授業ができないものですから、どうしても進んでおりません」
しかし、学校再開をめぐる状況は、厳しさを増している。
埼玉県では27日、緊急事態宣言が延長されなくても、休校を延長すると決定。
埼玉県の大野元裕知事「5月末日まで、埼玉県の県立高校は休業とするような判断をしたい」
さらに、宮城県からは...。
宮城県の村井嘉浩知事「個人的には、思い切って学校の入学や始業の時期を9月にずらすというのも、1つの大きな方法だと思う」
欧米などで一般的な、9月新学期制度への変更を提案した。
こうした動きに、親たちは不安を募らせている。
生徒の保護者「もし、9月スタートになってしまったら、学校のくくりってどうなるのかなと。ことし受験だったりするお子さんもいらっしゃるだろうし。そういったことに関してはどうなるのかなって」
埼玉・久喜市立栢間小学校・富山司校長「結局、学校のみならず、社会全体が、9月新年度と変わらないと、なかなか難しいのではないかと感じている」
経験したことのない事態をどう乗り越えていくのか。
一斉休校は、まもなく丸2カ月を迎える。
"選択肢" - Google ニュース
April 28, 2020 at 05:39PM
https://www.fnn.jp/articles/-/37365
「9月から新学期」案が浮上 文科相「ひとつの選択肢」 - FNNプライムオンライン
"選択肢" - Google ニュース
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