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Monday, February 24, 2020

定年延長 「実施」「検討」4割/ベテラン社員生かす選択肢/本社調べ - 日刊建設通信新聞

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 建設産業界の企業で定年齢を引き上げる動きが確実に広がっている。日刊建設通信新聞社が大手・準大手ゼネコン、建築設計事務所、コンサルタント会社、道路舗装会社、設備会社、メーカーの計129社を対象に実施した「人材採用調査」によると、4割弱に当たる48社が定年延長を「実施する」か「検討する」と回答した。すでに定年を61歳以上に引き上げたり、選択制などを導入した22社を含めると、半数を超えた。 調査は、1月上旬から2月初旬にかけて131社にアンケートを送付し、大手・準大手ゼネコン31社、建築設計事務所20社、コンサルタント会社19社、道路舗装会社11社、設備会社30社、メーカー18社の計129社から回答があった。
 現在の定年齢(未回答5社)は、全体の79.1%を占める102社が60歳に設定している。一方で、既に14社が65歳に引き上げたほか、62歳が3社、63歳が2社、70歳が1社、一部62歳が1社、60歳か65歳の選択制が1社となった。
 今回の調査で、定年延長を実施すると回答したのはIAO竹田設計、日本コムシス、新菱冷熱工業、コベルコ建機の4社で、4月以降に引き上げる。
 検討すると回答したのは、44社で、内訳はゼネコンが9社、建築設計が8社、コンサルが5社、道路舗装が4社、設備が10社、メーカーが8社となった。ほとんどの企業が、実施時期は「未定」「検討中」と回答したものの、新日本空調は2020年度、大日本コンサルタントが21年、応用地質が21年度中、日本道路と三建設備工業、積水化学工業の3社が21年度、ダイダンとコマツが21年4月と実施予定時期を回答した。
 予定なしは75社、未回答は6社となった。
 各業種に占める「延長済み」「実施する」「検討する」と回答した企業の割合は、ゼネコンが41.9%(13社)に上る。建築設計ではさらに割合が高く、65.0%(13社)を占めた。コンサルも積極的で、57.9%(11社)となり、70歳定年や60歳・65歳の選択制、一部62歳など、多様な制度設計が目立つ。道路舗装は45.5%(5社)、設備が56.7%(17社)、メーカーが61.1%(11社)となった。技術者数が売上高に影響を与えるゼネコンだけでなく全業種が同様の傾向を示しており、担い手確保に苦心する中で知識・経験が豊富なベテラン社員を有効に生かす方策として定年延長が選択肢の1つになっているとみられる。
■定年延長を実施する企業
(カッコ内は実施予定時期)
 ▽IAO竹田設計▽日本コムシス(4月1日)▽新菱冷熱工業(4月)▽コベルコ建機(21年9月末)
■定年延長実施済み企業
〈62歳〉八千代エンジニヤリング▽ミライト▽ミライト・テクノロジーズ
〈一部62歳〉中央復建コンサルタンツ
〈63歳〉佐藤総合計画▽安井建築設計事務所
〈65歳〉長谷工コーポレーション▽東急建設▽鴻池組▽飛島建設▽久米設計▽INA新建築研究所▽オリエンタルコンサルタンツ▽エイト日本技術開発▽佐藤渡辺▽富士古河E&C▽ジョンソンコントロールズ▽高砂熱学工業▽YKKAP(年金支給年齢)▽オカムラ
〈60歳・65歳選択制〉長大
〈70歳〉NJS

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February 25, 2020 at 04:03AM
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