フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2019年12月20日 東京・国立代々木競技場 )
男子ショートプログラム(SP)で、4年ぶり出場となった羽生結弦(ANA)は110・72点をマークし、首位スタートを切った。今大会は国際連盟公認大会ではないものの、18年ロシア杯で自身が記録した世界最高の110・53点を超えた。
「秋によせて」に身をゆだね、冒頭に4回転サルコーに成功。これまでとトリプルアクセルと連続ジャンプの順番を替え、トーループの4―3回転を先に決めると、最後のアクセルも着氷した。取材エリアに姿を見せた羽生は、「とりあえずホッとしています」と安どの表情を浮かべた。
NHK杯、GPファイナルと連戦が続く中、ジャンプの入れ替えは体力面を考慮してのものではなく、GOEで加点を得るため。狙い通り加点を引き出し、「出来栄えを意識していた。まず失敗する頭がなかった。アクセルは自分の中ではミス、それくらい自信を持ってやっていた」と納得の表情を浮かべる。
4年ぶりに出場した国内最高峰の舞台。「プレッシャーは力なんで。期待されるからこそ、頑張んなきゃって思うし」。疲労が蓄積し調整がままならないような状態でも、重圧と期待をエネルギーに変えてハイスコアを叩き出した。
フリーは22日。GPファイナルではSP翌日の練習でクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑んだが、「とにかくしっかり休んで、調整しながらやっていきたい。4回転アクセルとかしないと思うんで」と笑う。今の全力を尽くし、羽生が日本の頂に戻ってくる。
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2019-12-20 11:35:00Z
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