マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2024 F1第8戦モナコGPの初日を経て、苦境を好転させるための「解決策がない」と悲観的な見方を示したが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは少なからず巻き返しに期待を抱いているようだ。
この日のセッションは1週間前のイモラを彷彿とさせるものだった。地元出身のシャルル・ルクレールが支配的なペースを刻む一方、レッドブル勢はフェルスタッペンをして4番手止まりで、セルジオ・ペレスは8番手でクルマを降りた。
苦戦の理由は路面だ。2台のRB20はバンプや縁石を超える際に「カンガルー」のように飛び跳ねた。二人のドライバーはフロントのグリップ不足に苦しみ、ルクレールに対してコンマ5秒以上も遅れた。70秒サーキットでのこのギャップは非常に大きい。
フェルスタッペンは「セットアップで解決できる問題」ではなく、クルマの基本設計に由来する問題であるとして、根本的な解決は事実上「不可能」だと訴えたが、マルコは予選が行われる2日目に向けて少なからず挽回のチャンスを見据えている。
モンテカルロ市街地コースは常にトラフィックが問題となるため、ロングランペースを算出するのは難しいが、F1公式サイトによるとレッドブルはフェラーリに0.01秒、マクラーレンに0.08秒、そしてRBに0.63秒差をつける最速のペースを刻んだ。
独auto motor und sportによると、その理由についてマルコは「レースシミュレーションでは燃料を積むため車重が増える事になる。それがクルマを安定させるんだ」と説明した。
無論、オーバーテイクが極めて困難なモナコでは、レースペースよりもシングルラップペースの方が遥かに重要だ。マルコは「スタートポジションが4番手ならば、レースペースが良くても意味がない」と認めたが、それでも希望を捨ててはいない。
マルコは「優勝候補は明らかにルクレールだ。それにメルセデスも速そうだ」と述べ、ライバル優位の状況である事を認めつつも、他のチームがアグレッシブなエンジンモードを使用した一方、自分達はそうしなかったと明かすと共に、FP1からFP2にかけて改善した事に触れて「イモラでそれができたのは土曜の事だった」と語った。
無論、モナコにおけるエンジンモードの差はさほど大きくはないが、マルコによればフェルスタッペンに先行した3台のマシン、つまりアストンマーチン、メルセデス、フェラーリはエンジンモードを上げていたという。
2024年F1モナコGPの初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。0.188秒差でルイス・ハミルトン(メルセデス)を2番手に退けた。3番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が続いた。
FP3は日本時間5月25日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2024-05-25 02:56:45Z
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