ドジャース大谷翔平投手(29)が放った1号本塁打のボールをキャッチしたアンバー・ロマンさんが球団から“和解”のオファーを受けたと、5日付のジ・アスレチックなど複数の米メディアが伝えた。

大谷は開幕から9試合目となる3日(日本時間4日)の本拠地でのジャイアンツ戦で待望の1号を放った。ホームランボールは外野スタンドで夫婦で観戦していたロマンさんがキャッチし、球場職員を通じて大谷の元に返した。だが、その際の球団職員の対応が威圧的で、ボールを戻すよう圧力をかけられるなど「対応が残念だった」と明かし、夫のアレックス・バレンズエラさんも「球団は妻につけ込んだ。ファンを大事してほしい」とコメント。大谷と会ってボールを返したと伝えられていたが、実際には直接会っていなかったことも分かり、騒動になっていた。

騒動から一夜明け、ドジャースはロマンさん夫妻をドジャースタジアムのグラウンドに招待することになったと公表。ロマンさんの誕生日の今月12日、パドレス戦前の練習中にグラウンドに招待し、1階席の試合観戦チケットもプレゼントするという。

ロマンさんはジ・アスレチックの取材に「球団が私に連絡を取ってくれて感謝しています。オオタニだけでなく選手全員に会える機会をもらえて感謝しています」と話した。

ドジャースは、ファンがキャッチした記念ボール返却の交渉方法についても再検討すると明らかにした。

大谷翔平1号ボール巡り舞台裏は混乱、米メディア伝える 交換に応じた女性「球団の対応は残念」