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Friday, March 22, 2024

ひとつで二役!2024年注目すべきはイットガールたちも熱視線を送る「ブレスレットバッグ」 - VOGUE JAPAN

バレンシアガ 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Isidore Montag / Gorunway.com

コーチ 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Armando Grillo / Gorunway.com

プラダ 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Armando Grillo / Gorunway.com

スチュアート・ヴェヴァース率いるコーチCOACH)でも90年代が出発点に。ショルダーバッグなどをビッグアップルやイエローキャブ、自由の女神のキーホルダーといったノスタルジックなニューヨークのチャームで飾り付け、人気のスタイルをアクセサリーに進化させた。デムナによるバレンシアガBALENCIAGA)も、過去の懐かしいオブジェクトをショーの招待状として用いたが、ランウェイに送り出したデザインは近未来的。ミニマルなバングル型のハンドルにはスマホなどが取り付けられ、バッグとジュエリーの境界線をなくした。そしてプラダPRADA)は、チャンキーなレザーベルトをストラップ代わりにし、従来のハンドバッグの概念を転覆。アクセサリー感が強いため、初心者にも挑戦しやすく、今にでもストリートスタイルを席巻し始めることだろう。

アライア 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Courtesy of Alaïa

ボッテガ・ヴェネタ 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Armando Grillo / Gorunway.com

最もシックなブレスレットバッグを展開したのは、おそらくアライアALAÏA)のピーター・ミュリエだ。巨大なゴールドリングの持ち手がポイントの小ぶりなバケツ型バッグは、アートオブジェと呼ぶに相応しく、「チューブ」バッグに次ぐヒットとなること間違いなし。マチュー・ブレイジーが手がけたボッテガ・ヴェネタBOTTEGA VENETA)の最新「サーディン」バッグも、同じくイット化の予感がする。

シャネル 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Armando Grillo / Gorunway.com

ガブリエラ ハースト 2024-25年秋冬コレクションより。

Photo: Alessandro Viero / Gorunway.com

もちろん、ジュエリーの役割も果たすバッグというコンセプトは新しいものではない。装飾的に魅せるシャネルCHANEL)のショルダーストラップは、もともとメゾンのスーツジャケットの裾に縫い付けられていたチェーンなどにインスパイアされ、手に荷物を持つ煩わしさから女性たちを解放するために作られた。シグネチャーである「デミ」バッグを手のひらサイズにアップデートしたガブリエラ ハーストGABRIELA HEARST)やウラ ジョンソンULLA JOHNSON)の手首から提げられるポーチも手をふさがず、ハンズフリーに使える。一見、実用性よりもファッション性を重視しているかのように感じるが、ジュエリー、そしてバッグとしても使えると考えると、ブレスレットバッグは2WAYで楽しめる優秀品なのだ。

Text: Alice Newbold Adaptation: Anzu Kawano
From VOGUE.CO.UK

エミリー・ラタコウスキー, ファッションストーリー

荷物をパンパンに詰め込んだバッグがモードな情景に──カオスな感性を携えて

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