菱山出
兵庫県豊岡市の芸術文化観光専門職大学（略称・CAT）は、かばんの製作過程で出る端材を活用し、PR用に配るノベルティーとして「CATリデュースバッグ」を製作した。SDGs（持続可能な開発目標）の実現に貢献し、かばんの産地・豊岡を全国へ発信する。
地元のかばんメーカー「由利」に製作を依頼した。同社は、廃漁網を素材の一部に再利用したスクールリュックなど、環境に配慮した取り組みを実践している。
かばんの生産では他の商品への流用が難しい端材が大量廃棄となるケースも生じているといい、大学側が県鞄（かばん）工業組合の協力を得て、廃棄物を抑制するリデュースのバッグ製作を依頼。1千個が4月末に納入された。オープンキャンパスといったイベントなどで配布するという。
大学側は「大学を訪れる人に豊岡かばんをPRしたい」。由利・営業部係長の豊田雅章さんは「可能な限り端材を製品に生まれ変わらせています。企業として社会に貢献したい」と語った。（菱山出）
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