日本サッカー協会は8日、アルゼンチンで20日に開幕するU―20(20歳以下)W杯に臨む日本代表にFC東京MF松木玖生(20)ら20人を選出した。海外組は3人選出し、残る1人は決定次第発表する。3大会連続11度目出場の日本は1次リーグC組初戦で21日(日本時間22日午前6時)にセネガルと対戦。都内で会見した冨樫剛一監督(51)は改めて「世界一」を目標に掲げた。
コツコツと培った力と信頼が詰まったメンバーだ。冨樫監督は、直前合宿を組めない背景からも選考について「今まで積み重ねたベースからプラスアルファで何ができるか」と話した。大きなサプライズ選出はなし。3月のアジア杯組18人に、欧州で視察した海外組2人を加えた。U―17W杯が中止され、W杯経験者はゼロ。「未知との遭遇」だが「知らないからこそ全て受け入れる準備ができている」と南米の地に堂々と乗り込む。
21枠の狭き門。「最後選ぶのが難しかった」と苦悩の中で重視したのは武器を持つ選手のバランスと柔軟性だった。当落線上の選手が参加した4月の候補合宿は本職以外の複数ポジションでプレーさせ、対応力を見極めた。「チームはシステムも柔軟性を持っている。より新しい考えを持つ中で思考の柔軟性を持てるか」。2列目からウィングバックまでこなすMF松村晃助は、まさにその点を評価された選手の一人だ。残る1枠の「9番」は現時点でFW福田師王(ボルシアMG)やFW千葉寛汰(徳島)らが候補とみられる。
アジア杯は4強止まりだった。しかしその後、川崎DF高井幸大ら所属チームで出場機会を増やし、力を付けた選手が多い。指揮官は「日本にとっても大切」と目を細める。目標は、発足当初からぶれず「世界一」を掲げた。「思い切って高い目標を掲げて、それでも目の前の一戦一戦をしっかり戦ってそこにたどり着きたい」。いよいよ、同世代の集大成となる大舞台へ向かう。(小口 瑞乃)
◆U―20W杯 1977年に「ワールドユース選手権」の名称で始まり2007年に現称。2年に1度開催されるが、前回はコロナ禍で中止だった。最多優勝はアルゼンチンの6回で、日本の最高成績はMF小野伸二(現札幌)、MF遠藤保仁(現磐田)ら“黄金世代”が出場した99年の準優勝。南米予選で敗退も開催国枠で出場権を得たアルゼンチンや日本、ブラジル、韓国など24チームが出場。6組に分かれて1次リーグを実施する。
2023-05-08 20:45:00Z
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