米大リーグは5日、各地で行われ、敵地でのマリナーズ戦に先発投手兼3番指名打者で出場したエンゼルスの大谷翔平は、6回を3安打1失点、8奪三振で今季初勝利を挙げた。打者としては七回に三塁線を破る適時打を放って2打数1安打1打点。試合は4―3で勝った。レッドソックスの吉田正尚はパイレーツ戦に4番左翼で出場し、4打数無安打だった。チームは1―4で敗れた。
登板2試合目でつかんだ今季初勝利。大谷は、新しく導入された投手の投球間隔を制限する新ルール「ピッチクロック」に適応してみせた。
序盤は直球の制球に少しズレがあった。「真っすぐが1個、ボールになるかどうかでリズムが多少違う」と振り返ったように、マウンドでは苦しんだ。先制を許した直後の一回一死二塁、4番ローリーを迎えた場面で初めて、ピッチクロックの違反をとられて自動的に1ボールが追加された。
ここから踏ん張った。速球勝負による力攻めで見逃し三振を奪うと、次打者も三振で切り抜けた。その後、水原一平通訳を呼んで球審に質問。「注意されて自分のリズムを作っていくことだけ考えた」という大谷は、ルールに関する疑問点を解消したようで、投球への集中力をさらに高めたようだ。三回まで計6四死球と乱調だったが、四回以降は立ち直り、最後の六回は3者連続で空振り三振を奪った。
打者でも六回、残り8秒までに打席で構えなかったため、1ストライクを追加されたが、結局は四球を選んだ。同じ日に投打で違反をとられても動揺せず、好結果につなげていく。大谷の切り替えの早さ、精神力が際立つ一日となった。
(シアトル 帯津智昭)
2023-04-06 11:53:00Z
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