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Thursday, March 16, 2023

WBC侍ジャパン、一発勝負の「準々決勝」は実は初めて…日本はいかにして準決勝に進んだのか - 読売新聞オンライン

WBC侍ジャパン、一発勝負の「準々決勝」は実は初めて…日本はいかにして準決勝に進んだのか - 読売新聞オンライン

 野球の国・地域別対抗戦「カーネクスト2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)東京プール」は、準々決勝ラウンドを迎え、日本代表「侍ジャパン」は4強入りをかけて16日にイタリアと対戦する。日本はこれまでの4度のWBCでいずれも4強以上に入っている。今大会から2次ラウンドがなくなり、負けたら終わりの「準々決勝」が行われるのは実は初めてだ。(デジタル編集部)

 準決勝以降の4強の戦いが、単純なトーナメント戦なのは第1回大会から共通している。しかし、4強を決めるまでの戦いの方式はたびたび変わっている。

最もドラマチックだったのは、2006年の第1回大会だろう。準決勝に進出できるのは総当たりのリーグ戦でぶつかる2次ラウンドの上位2チーム。日本は韓国、アメリカ、メキシコの3チームと争った。日本は、球史に残る「疑惑の判定」もあり、アメリカに3-4で敗れ、メキシコに6-1で勝利したが、韓国に1-2で敗れ、1勝2敗で2次ラウンドを終えた。

 日本が韓国戦を終えた時点で、韓国は3戦全勝で準決勝進出を決めた。残り1枠は翌日のアメリカ対メキシコ戦の結果待ちとなった。アメリカが勝てば即、アメリカの準決勝進出が決まる。負ければ、アメリカ、日本、メキシコが1勝2敗で並び、失点率の争いとなり、日本が準決勝に進出するには、メキシコが2点以上取ってアメリカに勝つことが条件だった。日本の4強入りは絶望的とみられていた。

 ところが、試合はメキシコが2-1でアメリカを破った。日本、アメリカ、メキシコは1勝2敗で並んだが、規定により失点率が小さかった日本が準決勝に進出した。

 当時の王貞治監督は、アメリカ―メキシコ戦の試合中、宿舎近くの中国料理店にいた。店内のテレビ中継を「怖くて見られない」と落ち着かない様子だったが、進出の知らせを聞くとガッツポーズして喜び、近くの席にいたメキシコ人とハイタッチした。「夢みたいだ。こんなに感激したのは久しぶりだ」と話した。この一連の出来事を、球場があった地名から「アナハイムの奇跡」と呼ぶ人もいる。

 実は、メキシコの進出条件は日本よりさらに厳しかった。0-0で迎えた延長13回裏に、3ランか満塁ホームランを打って勝つしかなかった。この厳しい条件を知らされたメキシコ選手はアメリカ戦前日、ディズニーランドに遊びに行くなど観光を楽しんだという。試合は三回、皮肉にもメキシコが先制した時点で、メキシコ自身の準決勝進出がなくなった。しかし、この試合でも、アメリカ人の審判が、メキシコの打者の右翼ポールに当たった打球を二塁打とする「疑惑の判定」があり、メキシコの選手は大いに奮起した。

 前回の17年の第4回大会も4チーム中上位2チームが準決勝に進出できる総当たりのリーグ戦で2次ラウンドを戦った。日本は3戦全勝で準決勝に進出を決めた。

 13年の第3回大会では、準決勝進出を争った2次ラウンドは、2度負けたら敗退のダブルエリミネーション方式で行われた。日本は1回戦で台湾に4-3で競り勝ち、2回戦はオランダと対戦。坂本勇人(巨人)の満塁本塁打など16-4の七回コールドで大勝して準決勝進出を決めた。さらに、2日後に行われた1位決定戦は、敗者復活戦から勝ち上がったオランダに10-6で再び勝利し、首位で2次ラウンドを突破した。

 09年の第2回大会も2次ラウンドはダブルエリミネーション方式で行われた。日本は1回戦でキューバに6-0で勝ったものの、2回戦で韓国1-4で敗れて敗者復活戦に回った。敗者復活戦でキューバに再び5-0で勝利し、1位決定戦で韓国に6-2で勝って、準決勝に進出した。

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2023-03-16 02:59:00Z
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