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Friday, January 27, 2023

センバツ高校野球 【速報中】出場36校決定 21世紀枠は氷見など - nhk.or.jp

センバツ高校野球 【速報中】出場36校決定 21世紀枠は氷見など - nhk.or.jp

ことし3月に甲子園球場で開かれる、センバツ高校野球の出場36校が27日に決まりました。

困難な状況を克服した学校などが対象となる「21世紀枠」で、富山の氷見高校、徳島の城東高校、栃木の石橋高校の3校が選ばれました。

このほか去年夏の全国高校野球で東北勢として初めて優勝した宮城の仙台育英高校や、去年のセンバツで優勝し、秋の明治神宮大会でも優勝した大阪桐蔭高校なども選ばれています。

センバツ高校野球は、ことし、95回の記念大会となり、27日、大阪市で開かれた選考委員会では、例年より4校多い出場校36校が選ばれました。

このうち、去年秋の地区大会の成績などを参考にした「一般選考」では、去年秋の明治神宮大会で優勝し、史上初となる2回目のセンバツ連覇を目指す大阪桐蔭をはじめ、去年夏の全国高校野球で東北勢として初優勝を果たした宮城の仙台育英高校、かつて大阪のPL学園で甲子園を沸かせた清原和博さんの次男、清原勝児選手が注目を集める神奈川の慶応高校など33校が選ばれました。

また、困難な状況を克服し、好成績を残した学校などが対象になる「21世紀枠」では、富山の氷見高校、徳島の城東高校、栃木の石橋高校の3校が選ばれました。

初出場は5校で、滋賀の彦根総合高校、21世紀枠の城東高校と石橋高校の合わせて3校は春夏通じて初めての甲子園です。最も期間をあけての出場となるのは、福井の北陸高校で、34年ぶりの出場です。

センバツの出場校の選考をめぐっては去年、選考のあり方が大きな議論になったことを受けて、各地区の委員に一任してきた選考について、日本高校野球連盟の寶馨会長などが委員からの報告を受け全体状況を確認したうえで選出した学校と理由などを説明する新しい形式がとられました。

大会は、3月10日の組み合わせ抽せんを経て、3月18日に開幕し、2日の休養日を含めて、14日間の日程で行われます。

高野連 寶会長「なんとか以前の姿に」

高野連=日本高校野球連盟の寶馨 会長は選考委員会のあとの記者会見で、大会での新型コロナウイルスの感染対策について「去年は、新型コロナウイルスの影響で観客の入場制限も行った。ことしは今後の感染者の推移にもよるが開会式も36校すべてが参加し、入場制限も設けない形での開催を予定している」と話しました。その上で具体的な対策についてガイドラインを作成中だとしたうえで「これまでいろいろな対策を行ってきた経験を生かしたい。希望的な話かもしれないが、なんとか以前の姿に戻していきたい」と意気込んでいました。

《出場36校決定》

【21世紀枠(3校)】

▽氷見高校(富山):30年ぶり2回目
▽城東高校(徳島):春夏通じて初
▽石橋高校(栃木):春夏通じて初

【一般選考(33校)】

<北海道(1校)>
▽クラーク記念国際高校

<東北(3校)>
▽仙台育英高校(宮城)
▽東北高校(宮城)
▽能代松陽高校(秋田)

<関東・東京(7校)>
▽山梨学院(山梨)
▽専大松戸高校(千葉)
▽高崎健康福祉大高崎高校(群馬)
▽慶応高校(神奈川)
▽作新学院(栃木)
▽東海大菅生高校(東京)
▽二松学舎大付属高校(東京)

<東海(3校)>
▽東邦高校(愛知)
▽常葉菊川高校(静岡)
▽大垣日大高校(岐阜)

<北信越(2校)>
▽北陸高校(福井)
▽敦賀気比高校(福井)

<近畿(7校)>
▽大阪桐蔭高校(大阪)
▽報徳学園(兵庫)
▽智弁和歌山高校(和歌山)
▽龍谷大平安高校(京都)
▽履正社高校(大阪)
▽彦根総合高校(滋賀)
▽社高校(兵庫)

<中国・四国(6校)>
▽広陵高校(広島)
▽光高校(山口)
▽鳥取城北高校(鳥取)
▽英明高校(香川)
▽高松商業(香川)
▽高知高校(高知)

<九州(4校)>
▽沖縄尚学高校(沖縄)
▽長崎日大高校(長崎)
▽海星高校(長崎)
▽大分商業(大分)

《全出場校を詳しく紹介》

氷見(富山)<21世紀枠>

氷見高校は、選手の大半が市内出身で、地元の小学生向けの野球教室など普及活動に積極的に取り組んでいます。選手が少ないことから、それぞれが複数のポジションを兼ね、野球を多角的に経験することでチーム力を高めたり、将来の指導者育成にもつなげたりしていることが評価されました。氷見高校は30年ぶり2回目の出場で、富山県のチームが21世紀枠に選ばれるのは初めてです。

城東(徳島)<21世紀枠>

城東高校は「主体的に考える野球」をテーマに、練習メニューの多くを選手が考えてきました。バントだけで得点を目指す「バントゲーム」で走塁感覚や対応力を磨くなど練習の時間や場所の少なさを創意工夫で補ってきました。甲子園出場は、春夏通じて初めてです。

石橋(栃木)<21世紀枠>

石橋高校は、近年、地区大会に進出するなど好成績をおさめている一方で毎年12月に地域の小学生を対象に肩やひじの検診を兼ねた野球教室を開催し、地域の野球人口の増加とこどもたちのけがの予防の一翼を担っています。「長く野球を続けてもらう」という狙いを持った先駆的な取り組みが高く評価されました。甲子園出場は、春夏通じて初めてです。

クラーク記念国際(北海道)<北海道>

▼所在地:北海道深川市
▼創立:1992年 私立
▼センバツ出場回数:2年連続2回目
▼学校・チームの特徴
秋の北海道大会で2連覇を果たし、センバツは2年連続の出場となりました。秋の北海道大会4試合を1人で投げ抜き、自責点1と安定した投球を見せたキャプテンの新岡歩輝投手がチームの要です。

仙台育英(宮城)<東北>

▼所在地:宮城県仙台市、多賀城市
▼創立:1905年 私立
▼センバツ出場回数:2年ぶり15回目
▼学校・チームの特徴
去年夏の全国高校野球で東北勢として初めて優勝しました。原動力となった投手陣は新チームでも健在で、秋の東北大会は高橋煌稀投手など4人のピッチャーが4試合でわずかに5失点と安定した戦いぶりを見せて2年ぶりに制しました。「夏・春連覇」に挑みます。

東北(宮城)<東北>

▼所在地:宮城県仙台市青葉区・泉区
▼創立:1894年 私立
▼センバツ出場回数:12年ぶり20回目
▼学校・チームの特徴
プロ野球の巨人でプレーした佐藤洋監督が去年8月に就任し、83回大会以来となるセンバツの切符をつかみ取りました。秋の東北大会では左右の好投手を中心に決勝まで勝ち上がりました。

能代松陽(秋田)<東北>

▼所在地:秋田県能代市
▼創立:2013年 県立
▼センバツ出場回数:初出場
▼学校・チームの特徴
2013年に能代北高校と能代商業が統合して開校しました。森岡大智投手など去年夏の全国高校野球に出場したメンバーが残り、秋の東北大会はベスト4に進出しました。準決勝では優勝した仙台育英に1対2の接戦で敗れていました。

山梨学院(山梨)<関東>

▼所在地:山梨県甲府市
▼創立:1956年 私立
▼センバツ出場回数:2年連続6回目
▼学校・チームの特徴
去年秋の県大会で優勝し、その後の関東大会でも優勝を果たしました。関東大会では背番号「10」の林謙吾投手がすべての試合に先発しました。野球部を始め、サッカー部や駅伝部も強豪として知られています。

専大松戸(千葉)<関東>

▼所在地:千葉県松戸市
▼創立:1959年 私立
▼センバツ出場回数:2年ぶり2回目
▼学校・チームの特徴
OBにはプロ野球・日本ハムで活躍する上沢直之投手がいます。去年秋の県大会で優勝し、関東大会では準優勝。チームのエース、速球派の平野大地投手はプロ野球のスカウトからも注目を受けています。

高崎健康福祉大高崎(群馬)<関東>

▼所在地:群馬県高崎市
▼創立:1936年 私立
▼センバツ出場回数:2年ぶり6回目
▼学校・チームの特徴
去年秋の関東大会の準々決勝で横浜高校に勝ってベスト4に入りました。チームが掲げるのは「機動破壊」。積極的に次の塁を狙う走塁に注目です。

慶応(神奈川)<関東>

▼所在地:神奈川県横浜市
▼創立:1948年 私立
▼センバツ出場回数:5年ぶり10回目
▼学校・チームの特徴
去年秋の関東大会では1回戦、準々決勝といずれも、2桁安打をマークするなど打線が持ち味のチームです。プロ野球で活躍した清原和博さんの次男・勝児選手のバッティングにも注目です。

作新学院(栃木)<関東>

▼所在地:栃木県宇都宮市
▼創立:1885年 私立
▼センバツ出場回数:6年ぶり11回目
▼学校・チームの特徴
去年秋の県大会で優勝し、その後の関東大会でも準々決勝に進出しました。関東大会2試合でエラーが1つも無い堅い守りが持ち味です。甲子園では春1回、夏2回の優勝経験があります。

東海大菅生(東京)<東京>

▼所在地:東京都あきる野市
▼創立:1983年 私立
▼センバツ出場回数:2年ぶり5回目
▼学校・チームの特徴
去年の秋の東京都大会では身長1メートル90センチの長身から投げ下ろすエースのピッチングを軸に競り合いを制して2年ぶりに優勝しました。センバツではおととしのベスト8が最高です。

二松学舎大付(東京)<東京>

▼所在地:東京都千代田区
▼創立:1948年 私立
▼センバツ出場回数:2年連続7回目
▼学校・チームの特徴
おととしの夏から4季連続の甲子園出場で、昭和57年にはセンバツ準優勝の経験もあります。投打にバランスのとれたチームで、去年秋の東京都大会では準優勝しました。卒業生には大リーグで活躍する鈴木誠也選手がいます。

東邦(愛知)<東海>

▼所在地:愛知県名古屋市
▼創立:1923年 私立
▼センバツ出場回数:4年ぶり31回目
▼学校・チームの特徴
センバツでは最多となる5回の優勝を誇ります。去年秋の東海大会で1試合平均8点以上の得点をあげた打線が強力です。またキャプテンの石川瑛貴選手は、4年前のセンバツでキャプテンとしてチームを優勝に導き、現在、プロ野球・中日でプレーする石川昂弥選手の弟で、兄弟で優勝を果たせるかも注目です。

常葉菊川(静岡)<東海>

▼所在地:静岡県菊川市
▼創立:1972年 私立
▼センバツ出場回数:10年ぶり5回目
▼学校・チームの特徴
プロからも注目を集めるキャッチャーの鈴木叶選手を中心に競り合いに強く、去年秋の東海大会は、いずれも2点差以内の接戦を制して決勝まで勝ち上がり、準優勝しました。石岡諒哉監督は、2007年にセンバツで優勝したときのメンバーで、母校の監督に就任してからは初めての甲子園です。「常葉のT」と「菊川のK」を組み合わせた帽子のマークや、ピンストライプのユニフォームは、大リーグのヤンキースを想像させます。

大垣日大高(岐阜)<東海>

▼所在地:岐阜県大垣市
▼創立:1963年 私立
▼センバツ出場回数:2年連続5回目
▼学校・チームの特徴
センバツには去年も出場し、下級生の頃から経験豊富なメンバーがそろいます。エースの山田渓太投手は、大きく縦に曲がるカーブが持ち味で、ベスト4の成績を残した去年秋の東海大会では準決勝までの3試合すべてで完投しました。78歳の阪口慶三監督は、去年に続いて、孫の高橋慎選手とともに臨む大会となります。

北陸(福井)<北信越>

▼所在地:福井県福井市
▼創立:1880年 私立
▼センバツ出場回数:34年ぶり2回目
▼学校・チームの特徴
去年秋の北信越大会の決勝では、大会3連覇を目指す同じ福井の敦賀気比高校と対戦し、延長13回タイブレークの末に勝って、34年ぶりの優勝を決めました。長身のエース、友廣陸投手を中心に北信越大会の1試合平均の失点はわずか1点余りと、守りからリズムを作ります。

敦賀気比(福井)<北信越>

▼所在地:福井県敦賀市
▼創立:1986年 私立
▼センバツ出場回数:3年連続10回目
▼学校・チームの特徴
伝統の強打に加えて、粘り強さがある打線が特徴です。準優勝した去年秋の北信越大会の準々決勝では5点をリードされた8回に6点を取って逆転勝ちしました。投手陣も去年のセンバツでもベンチ入りし、コントロールが持ち味のエース、辻晶太投手を中心に力のある複数のピッチャーをそろえます。OBには今シーズンから大リーグのレッドソックスでプレーする吉田正尚選手などがいます。

例年より4校多い36校が出場

センバツ高校野球は、27日に大阪市内で出場校を決める選考委員会が開かれ、95回の記念大会となることしは、地区大会の成績などを参考にする「一般選考」と、困難な状況を克服して好成績を残したチームなどが対象となる「21世紀枠」を合わせて、例年より4校多い36校が選ばれました。

◆ことしの出場枠

【一般選考(33校)】
地区ごとの出場枠です。

▽北海道が「1」
▽東北が1つ増えて「3」
▽関東・東京は、関東の枠が1つ増えて合わせて「7」
▽東海が1つ増えて「3」
▽北信越が「2」
▽近畿は、大阪桐蔭高校が去年秋の明治神宮大会で優勝したため、1つ増えて「7」
▽中国・四国は、四国の枠が1つ増えて合わせて「6」
▽九州が「4」

【21世紀枠(3校)】
例年と同じ3校が選ばれます。

◆ことしの選考 変更点は

出場校の選考をめぐっては、去年、東海地区で前年秋の地区大会で準優勝した静岡の聖隷クリストファー高校が選出されず、ベスト4だった岐阜の大垣日大高校が、個々の能力が勝るなどとして選ばれたことで、選考の在り方が大きな議論を呼びました。

このため、ことしの選考から変更された点があります。

【1 ガイドラインを新設】
高野連=日本高校野球連盟などでは、センバツ改革検討委員会で、高校野球の元監督や外部の有識者と議論を重ね、去年7月に選考基準を明確にしたガイドラインを新たに設けました。このガイドラインで、評価のポイントとして示したのは、主に3つの点です。

▽秋の大会の試合結果と試合内容をもとに評価し、その割合は同じ程度とする。
▽技術面のみならず、野球に取り組む姿勢や、大会をとおしての成長ぶりなども評価の対象とする。
▽複数の学校の評価が並んだ場合は、できるだけ多くの都道府県から出場できるよう『地域性』も考慮する。

地域性を考慮することが初めて明文化され、ことしの選考にどのような影響があるのかが注目です。

【2 余裕を持った日程に】
選考委員会にかける時間が去年より1時間長くなりました。議論に余裕を持たせるためで、選考委員会は、去年より30分早い午前8時半に始まって、各地区ごとの小委員会などで議論が行われます。出場校の発表は、去年より30分遅い午後3時半からの総会で行われます。

【3 高野連会長が発表】
発表方法も変更されます。去年までは、選考の進め方などが各小委員会に一任され、それぞれの委員長が選出した学校を発表してきましたが、ことしは、高野連の寶馨会長が小委員会からの報告を受け全体状況を確認したうえで、みずから選出した学校を発表し、理由などを説明する新しい形式がとられます。

【4 “吉報電話”はなし】
高校野球の春の訪れを知らせる風物詩にもなっていた、出場校への電話連絡が行われないことになりました。高野連とともに大会を主催する毎日新聞などが、インターネットで選考委員会を中継することになっていて、候補校では、学校関係者や選手たちが、その様子を見守ることになります。

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2023-01-27 08:19:58Z
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