現地11日(日)、タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)トム・ブレイディは自身のフットボールキャリアが始まった場所に戻っている。そのキャリアがいつ、どのように終わるかは未定のままだ。
ブレイディに近しい複数の情報筋の話によれば、45歳でありながらプレーを続けるのに十分な手応えを感じ、日曜日の試合に向けてバッカニアーズを再びプレーオフ圏内に導いていたブレイディは、将来に向けてあらゆる選択肢を検討しているという。ちなみに、バッカニアーズは日曜日にサンフランシスコ・49ersとの試合に臨み、結果として35対7で敗れている。
カリフォルニア州サンフランシスコ半島のサンマテオで49ersファンとして育ったブレイディは、今年2月に引退を表明したものの、その40日後に方針を転換し、ニューイングランド・ペイトリオッツで20年を過ごした(うち6年でスーパーボウル優勝を経験した)後に加入したバッカニアーズでの3シーズン目を送っている。
2022年シーズンを迎えるにあたって、ブレイディは自ら常に想定していたように、45歳で引退する計画となっていた。しかし、彼をよく知る者たちはブレイディが現在、9月序盤の時点よりもオープンな姿勢になっているのではないかと考えているようだ。
13年連れ添った妻ジゼル・ブンチェンとの離婚など、個人的に大きなダメージを受けた試練の年を経て、ブレイディはここ数週間でより自分らしく過ごしているように見える。練習で、よりコンペティティブな1オン1のレップスを求めているブレイディは、シーズン序盤に肩と指のケガに対処した後、身体的にも良い感触を得ているようだ。そして、先週の月曜夜に行われたニューオーリンズ・セインツ戦では、第4クオーターに13点差を挽回してチームを勝利に導き、かつての魔力を取り戻したかのようなパフォーマンスを見せている。
ブレイディは来年3月にキャリア2度目のフリーエージェント(FA)になる予定だ。
ブレイディがバッカニアーズと再契約する可能性はあるのだろうか? タンパで過ごした最初のシーズンに第55回スーパーボウルを制し、一瞬にして栄光を取り戻したブレイディは、その組織とグレイザー家のオーナーグループに対して、大きな愛着を持っている。
他チームと契約する可能性はどうだろうか? 3年前にブレイディと契約するためにもっと努力しなかったことを後悔しているチームはきっとあるだろう。短期的な活躍になる可能性はあるものの、ブレイディは45歳でありながら現在先発している多くのQBよりも優れているはずだ。次のオフシーズンを迎えるにあたり、リーグの半分以上はクオーターバックポジションに課題を抱えている。再びスーパーボウルで勝利する最良の機会がタンパにないと感じている場合、ブレイディが適切な環境を求めて移籍を目指すのは理にかなっていると言えよう。彼の子どもたちが東海岸に住んでいることを考えると、2020年当時と同じように、いかなる判断も家族のことを踏まえたうえで下すことになるはずだ。
今度こそ永久に引退する可能性はあるのだろうか? 今シーズン開幕前はそうなる計画だったが、ブレイディの私生活の変化により、状況は一変した。時期がいつになったとしても、ブレイディはNFL史上最も成功を収めたクオーターバックとして引退するだろう。さらに、ブレイディはすでに『Fox Sports(フォックス・スポーツ)』と多額の契約を結んでおり、現役引退後のプランが決まっている状態だ。
どのような決断になったとしても、ブレイディは3月中旬にフリーエージェンシーが始まる前に意思を固めるだろう。今のところ、ブレイディはいつもと変わらない目標、つまり8つ目のスーパーボウルリング獲得を目指すことに集中している。
【RA】
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