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Saturday, November 19, 2022

板倉 ケガから復帰で広がった選択肢 センターバックもボランチもOK - スポニチアネックス Sponichi Annex

国際親善試合   日本1―2カナダ ( 2022年11月17日    ドバイ )

<日本・カナダ>前半、カナダ選手と競り合う板倉(撮影・西海 健太郎)
Photo By スポニチ

 【SOCCER 追球】サッカー日本代表は17日の国際親善試合でカナダに1―2で敗れ、W杯開幕前最後の試合を終えた。森保一監督(54)は右膝じん帯断裂の大ケガから復帰した板倉滉(25=ボルシアMG)をセンターバックで先発起用。強度の高い公式戦で後半途中までプレーし、本番への試運転を行った。板倉が戻ってきたことで中盤に故障者を抱える森保ジャパンの選択肢が増えた一方、コンディションを含めた現在の仕上がり具合を検証する。

 約2カ月ぶりの先発出場を果たし、実戦で67分間プレーした板倉は「個人としては良かったと思う。このスピード感と強度の中で65分間くらい出たので、ドイツ戦はもっとフィットした状態でいけるかな」と手応えを口にした。

 カナダ戦では持ち前の対人の守備よりも、際だったのはビルドアップだ。この試合で板倉が出した42本のパスのうち、41本が成功。チーム最高となる成功率97.6%の数字を叩き出した。

 前半5分、MF田中のバックパスを受けた場面。相手からプレスをかけられたが、体をターンさせて回避し、冷静にDF谷口につないだ。後半4分にもDF山根から横パスを受けた瞬間に圧力をかけられたが、MF柴崎に斜めのパスを通してチャンスにつなげるなど、状態の良さをうかがわせた。

 一方でセットプレーの対応はミスが目立った。前半21分、右コーナーキックから失点した場面。マークを外されたハッチンソンに変化をつけられて失点。同11分にもマークを外されてヘディングを許すなど、試合勘という点では課題も残った。

 ただDF冨安が万全ではなく、MF遠藤、MF守田も状態が不透明な中、センターバックに加えてボランチもこなせる板倉にめどが立ったことは大きなプラス材料だ。板倉自身は「いま終わってすぐの(脚の)感覚もいい」と話す。ドイツ戦を見据えれば、カナダ戦で途中出場したDF吉田をセンターバックに起用して、板倉を第2、第3戦に温存することも考えられる。森保監督にとって戦い方の選択肢が増えたことは間違いない。

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