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Tuesday, July 26, 2022

【番記者の視点】パリSGに6失点のG大阪 相反する「遊び心」と「機械的」に感じた差 - スポーツ報知

【番記者の視点】パリSGに6失点のG大阪 相反する「遊び心」と「機械的」に感じた差 - スポーツ報知

◆親善試合 パリSG6―2G大阪(26日、パナスタ)

 G大阪はパリSGとの親善試合に2―6と敗れた。川崎、浦和に続き、日本勢3チーム目となった対戦。最多の6失点を喫した一方で、Jリーグ勢では唯一、流れの中からゴールを奪い、MF黒川圭介、FW山見大登がネットを揺らした。試合後の選手たちは、大敗したショック以上に、世界トップクラスに触れた高揚感をにじませていた。

 パリSGのブラジル代表FWネイマールは、G大阪について「とてもスタミナがあるダイナミックなチーム。僕は好きなスタイル。彼らのプレースタイル、プレスをかけてくる部分がとても気に入って、楽しい試合でした」とコメントした。G大阪は立ち上がりから果敢にプレスをかけて、前に仕掛けた。その結果、メッシ&ネイマールを要する世界最高のアタッカー陣にカウンターを受けるシーンも多発。GK東口がビッグセーブを連発してしのいだが、それでも前半だけで4失点。後半にはフランス代表エムバペも途中出場すると、異次元のスピードに何度も振り切られ、さらに2点を失った。

 先発したMF倉田は「自分たちの今できること、どんだけやられてもチャレンジしていこうを思った。でもそれ以上にやられた。悔しいけど、レベルの差を感じた。全部の質、パス1本、ゴール前。一番思ったのは、まったく焦っていないところ。余裕、遊び心。そこは感じました」と振り返った。好セーブを連発した東口も、前半32分にネイマールとPKで対峙し、決められた際には「(ネイマールは)遊んでいましたね。蹴る前から笑っていたし、目を合わせて駆け引きしてきました」と語った。プレッシャー下でもまったく乱れないボールコントロールと、遊び心から生まれる相手の逆を取るプレーに翻弄された。

 一方で後半から出場した18歳MF中村仁郎は、別の言葉でパリSGのプレーを表現した。「簡単にサッカーをやっているというか…何かをしているか、と言われたら、みんなと一緒のことをしているんですけど。全部のクオリティが高くて、機械的にこなしていると感じました。(サッカーの)ゲームをやっているみたい」。その中で、特にネイマールのオフ・ザ・ボールの動きに目を奪われたと言い「身体能力に頼ってプレーしていないことは感じました。まねはできると思うんですけど、それを本当に(試合で)できるか、と言われたら全然わからない。試合が終わってもワクワクしている。将来、こういう場所でサッカーをやるために頑張るしかない」とうなずいた。

 時に「機械的に」見えるほど正確な技術をベースに、相手の逆を取る「遊び心」に、世界との差を感じた選手たち。しかし2得点を奪ったサイド攻撃や、守備の連動から何度かボールを奪ったシーンなど、パリSGを相手にも狙いを発揮したプレーもあった。それはJ1で16位と低迷するチームとは思えないほど、アグレッシブに戦ったからこそ見えた部分でもある。J1残留という目標に向けて戦うシーズン終盤戦を前に、この刺激的な大敗から学ぶものは大きいはずだ。(G大阪担当・金川誉)

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2022-07-26 02:54:00Z
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