聖望学園が、ノーシードから埼玉の頂点にかけあがった。昨夏王者の浦和学院に勝利し、13年ぶり4回目の優勝を飾った。浦和学院の5季連続県制覇を阻止した。

雨が降りしきる中、聖望学園ナインはマウンドに集まって歓喜の輪ができた。

3回、先頭の菅野天空内野手(3年)が三塁打でチャンスをつくった。無死三塁で、大橋優人内野手(3年)がカウント2-2から右前打を放ち1点を先制した。

先発のエース岡部大輝投手(3年)が、完封した。浦和学院打線を散発4安打に抑えた。昨夏は初戦の2回戦で浦和学院に敗れており、1年後に雪辱を果たした。

就任して37年目の岡本幹成監督(60)は、スタッフと抱き合って喜んだ。「全く信じられないです。夢のようです。信じられないのが、実感です」と興奮した様子。「選手の力です。選手が頑張ってくれた。感謝のひと言しかないです。岡部の好投しかない」と選手をたたえた。

甲子園に向けては「勝ったことが信じられないので、落ち着いたら考えたい。埼玉代表として、恥じない試合をしたいと思います」と話した。

江口生馬主将(3年)は「(埼玉の)147チームの代表として甲子園優勝を目指して戦いますので、応援よろしくお願いします」とあいさつした。

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