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Sunday, July 17, 2022

「マラソンしか選択肢はない」 現実知った星岳が日本代表になるまで - 朝日新聞デジタル

 2度目のマラソンが、初の世界の大舞台だ。

 17日夜(日本時間)の世界選手権(米・オレゴン州)男子マラソンに出場する星岳(コニカミノルタ)は、2月の大阪マラソン・びわ湖毎日マラソン統合大会で初めてマラソンを走ったばかりの23歳。

 「このタイミングで代表になれると正直思っていなかったので、いまだに実感がわかない」という中でレースを迎える。

 これまでに日本代表経験はないが、早くからイメージはしていた。

 帝京大2年時の箱根駅伝10区で区間賞を獲得し、「箱根の枠を超えた挑戦をしたい」と考え始めた。

 ハーフマラソンで学生日本代表をめざしてその年の「日本学生ハーフマラソン」に挑戦した。

 当時はそこに高い壁があった。

 代表に選ばれたのは、東京オリンピック1万メートル代表の相澤晃(現旭化成)や伊藤達彦ホンダ)といったトラックでも活躍する選手たち。

 「地力」の差を感じた。

 「スピードで劣っているのは大学時代に試合に出たり見たりする中で気づいた。これはかなわないかなと。マラソンに行くしか選択肢はなかった」

 社会人1年目だった昨年からウェートトレーニングを本格的に始め、胸ではなく腹を意識した呼吸法も新たに取り入れた。

 昨年11月に出場した1万メートルでは、28分14秒12を出し自己記録を更新。

 着実に力をつけ、1回目のマラソンで2時間7分31秒の「初マラソン日本記録」を成し遂げた。

 世界選手権は「楽しみと不安が半々」という。狙うはタイムではなく、入賞だ。

 「2回目のマラソンを世界の舞台で走れるのは、普通ないこと。良い経験にしたい」

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