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Saturday, May 7, 2022

重度身体障害ある人たちがリモートワークを体験 「選択肢知って」 - 朝日新聞デジタル

川村さくら

 【群馬】新型コロナウイルスの感染拡大とともに一般的となった「リモートワーク」。家にいながら働けるという強みを、重い身体障害のある人たちの働き方に生かす取り組みがある。オンラインでの体験会を取材した。

 会はリクルートホールディングスの「スタッフサービス・クラウドワーク」(神奈川県相模原市)が4月21日に開いた。高崎市の2人を含め、全国から8人が参加した。

 社員からパソコン越しに説明を受けながら、表計算ソフト「エクセル」を扱った。二つの表に並んだ会社名と所在地を、結びつけて一つの表をつくる作業を行った。参加者は「質問しても良いですか」と社員に尋ねながら作業を進めた。

 参加した高崎市の主婦の女性(32)は、下肢機能不全だ。「参加するまでは私に出来る仕事なのかと不安に思ったが、その不安を軽減できた」と話した。

 同社はコロナ禍に先駆け、2016年から重度身体障害者を対象に「在宅社員」の採用を始めた。契約社員の一種で期限付きだが、定着して無期限の雇用に移る人も多いという。

 仕事内容は、社内の営業職などが使用するデータの管理など。現在、青森県から沖縄県で約350人が働き、群馬県からも8人が採用されている。担当者は「弊社のこと以上に、リモートワークという選択肢があるということを障害当事者や施設職員の方々に知ってもらえたら」と話した。(川村さくら)

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