立浪和義新監督が就任した中日がしぶとい戦いぶりを見せている。開幕2カードを終えた時点では1勝5敗と出鼻をくじかれたかに見えたが、その後は広島に同一カード3連勝を飾るなど5勝1敗と立て直して6勝6敗のタイに。投手陣を中心に粘り強い戦いができている。
岡林、石川は活躍も...
昨年はリーグワーストの405得点と貧打が深刻だったが、今年は新しい戦力が躍動している。
走攻守3拍子揃ったプロ3年目の岡林勇希は開幕から全試合スタメン出場し、打率.288、3盗塁と奮闘。1、2番でチャンスメーク役を担っている。19年ドラフト1位の和製大砲・石川昂也は打率1割台と試行錯誤が続いていたが、立浪監督は「7番・三塁」で我慢強く起用し続けている。
何とかして期待に応えたい。4月5日のヤクルト戦(神宮)で同点に追いつかれた直後の8回に清水昇の145キロ直球を振り抜き、決勝弾となるプロ初アーチを放つと、7日の同戦でも6回に2号左越えソロ。自信を取り戻し、今後の活躍が楽しみだ。
一方で、なかなか出番がないのがプロ4年目の根尾昂だ。オープン戦で打率.304と結果を残したが、スタメン出場は4打数無安打に終わった3月29日のDeNA戦(バンテリンドーム)の1試合のみ。代打で2試合出場して2打席とも四球を選んで結果を出しているが、ベンチを温める機会が多い。
根尾は大阪桐蔭高で全国制覇を達成。主戦投手と遊撃手で名を轟かせた。プロでは野手一本で勝負することを決断したが、一部のスカウト陣から「もったいない」と投手としての才能を惜しむ声が聞かれた。4月2日の広島戦(バンテリンドームナゴヤ)が総力戦となり、延長12回途中に最後の投手だった森博人が起用されると、根尾がブルペンで投球練習の準備を行ったことが大きな反響を呼んだ。
緊急事態に備えてのオプションだが、投手で結果を残せば首脳陣も起用法の選択肢が増える。根尾の「二刀流」は決して現実離れした挑戦ではないだろう。
からの記事と詳細 ( 中日・根尾昂は「最高のベンチ要員」? 「緊急時なら二刀流」で広がる首脳陣の選択肢 - J-CASTニュース )
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