◆プロボクシング ▽WBO世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・谷口将隆 (11回TKO) 同級5位・石沢開●(4月22日、東京・後楽園ホール)
WBO世界ミニマム級王者・谷口将隆(ワタナベ)が挑戦者・石沢開(M・T)に11回2分29秒、TKO勝ちし、初防衛に成功した。戦績は谷口が16勝(11KO)3敗、石沢が10勝(9KO)2敗。
序盤から自分の距離を保って前に出た谷口は、左ボディーや左右アッパー、右フックなどでポイントを稼ぐと、石沢の強打をダッキングでかわした。9回には右アッパー、左ボディーを効かせ、10回にも谷口の左フックで石沢がよろめいた。挑戦者のダメージが蓄積された11回。谷口の左フックが放たれると、レフェリーが危険を察し、試合を止めた。
前日計量で石沢が体重超過。試合当日の午後5時半から行われた計量で、石沢が規定体重プラス3キロの50・6キロをクリアして試合は実現したが、WBOのルールで、勝たなければ防衛できない。谷口は「余裕はなかった。一撃あるのは分かっていたので、集中していた」と振り返った。
ジムのサポートが力になった。試合前のリングには、渡辺均会長を始め、10人が谷口を先頭に並んだ。「勝てたのはチームのサポートのおかげ。いつもの谷口将隆が出せました」とニッコリ。試合後には石沢が近寄って、右手を挙げてくれた。「すいませんでした」と謝る挑戦者に、王者は「もう謝らなくていいよ」と優しく声を変えた。試合後、「不安はあったけど、ご飯を食べたら『明日頑張ろう』と思った」と笑い飛ばした谷口に王者の風格が漂っていた。
苦しい減量を乗り越え、過酷な条件をクリアして初防衛した谷口に、渡辺会長は「チャンスがあれば、海外も見据えたい」と夢を広げた。谷口も「行きたいですね」とうなずいた。WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)とのダブル世界戦実現について聞かれると「いつか凱旋したい」と谷口。大阪出身の京口、兵庫出身の谷口は2015年12月、そろってワタナベジム入りを決めている。渡辺会長も「もちろん、やりたいですよ」と笑顔で約束した。
2022-04-22 14:01:00Z
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