欧州総局長・宮川裕章
この10年間で、フランスの政治風景が大きく変わったことを実感した選挙だった。2012年、パリ特派員として、17年ぶりに政権に返り咲いた社会党支持者の熱狂を取材した。新自由主義的な経済政策を掲げた右派「国民運動連合」のサルコジ大統領への期待が失望に変わり、「変化」を訴えたオランド氏が、社会党としてミッテラン氏以来となる大統領の座に就いた。「右派がだめなら左派がある」という社会的空気があった。そしてオランド氏の改革が不発に終わった17年、2大政党に見切りをつけた有権者の新たな選択肢として浮上したのが、中道路線を訴えたマクロン氏と、穏健化路線を進めてきた極右のルペン氏だった。
マクロン氏とルペン氏はそれぞれ2大政党の支持層に浸透。2大政党の候補者の得票率は今回の第1回投票で5%を下回るなど、衰退が顕著となった。マクロン氏とルペン氏は、有権者に残された「最後の選択肢」となった。
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