1週間、そして2021年度上期が終わりました。皆さまお疲れさまです。秋めいてきましたね。空気が乾燥してきたのか、手が粉を吹き始めました。
10月1日から、ナンバープレートの表示ルールや、OBDを使った12カ月点検など、自動車に関する規定が新しくなりました。新入社員の内定式や、新しい部署でのお仕事など、何かスタートを切った人も多いのでしょうか。季節の変わり目でもありますし、体調には気をつけましょう。
トラックドライバー不足がEV需要を生む？
電動化の話題に事欠かない自動車業界ですが、電動車の情報を扱うelectrekによるとここ最近、英国でEV（電気自動車）の中古車を調べる人が増加しているようです。原因はガソリン不足にあります。
英国がEUを離脱し、移民を制限したことなどが要因となってトラックドライバーの人出が足りなくなっているのです。その結果、燃料の輸送にも影響が出ました。燃料が届かないためガソリンスタンドの一部が閉鎖を発表すると、パニック買いが発生。店頭の燃料が尽きた店舗も相次ぎました。
こうした混乱を受けて、英国政府はトラック運転手など人手不足の業種を対象に、2021年12月24日までの短期労働ビザを発給しました。また、重量物車両の運転免許を持つドライバーに、業界に復帰するよう促します。賃金の引き上げた柔軟な働き方など、労働環境の改善を進めていることをアピールしています。
近所のガソリンスタンドで今までと同じように給油できるようになるには時間がかかるでしょうし、短期労働ビザの期間が終わった後も燃料の物流が維持されるのか、不安が残ります。これを機に、家で充電できるEVに乗り換えようという考えになるのは、とても納得がいきます。
英国の中古車市場は今どうなっているのでしょうか？ 日本では自動車メーカーの操業停止が相次ぎ、新車の納期が長くなっています。すぐにでもクルマが必要な人は中古車も候補に入れるのかもしれませんが、今は中古車も取り合いのようです。車検を頼んだことがあるディーラーから、年式が新しく、走行距離が一定以下のクルマであれば買い取り価格を30〜50万円ほど上乗せするとダイレクトメールが届きました。「多少コストを上乗せしてでも売り物を仕入れたい」という事情が垣間見えます。
エネルギーに関する不自由は中国の広東省も同様ですね。経済の急速な回復に伴う電力消費量の急増、気温が高い日の増加、発電所の発電能力の限界、天然ガスや石炭の高騰、火力発電企業の採算悪化など、さまざまな要因で電力の使用に制限が設けられています。JETRO（日本貿易振興機構）によれば、広東省では10月末まで電力の使用量を8月の半分に抑えるよう要請が出ており、電力供給の正常化は10月末まで困難だとみられています。
必要なところに必要なモノが行き届かない混乱は、あとどれくらい続くのでしょう。もはや、サプライチェーンをどのように構築しようとも、どこかで何かしらの影響を受けてしまうように感じられます。欲しいものは欲しいときに手に入らないのだと諦めるべきなのでしょうか？
ダイハツが1.2リットル新開発エンジンでシリーズハイブリッド
さて、ダイハツ工業が11月に発売するコンパクトSUV「ロッキー」の新モデルのティーザー広告サイトはご覧になりましたか？ 新型ロッキーにはシリーズハイブリッドシステムが採用されます。ハイブリッド車向けに最適化し新開発した、排気量1.2l（リットル）の3気筒エンジンを搭載。高効率な高速燃焼を実現する高タンブルストレートポートなど新技術を採用し、熱効率は最大40％を達成するとしています。
ダイハツが手掛けるシリーズハイブリッドシステムの名称は「e-SMART HYBRID」です。交差点でのスムーズな発進、余裕のある追い越し加速を実現する、クラストップレベルの動力性能を確保すると紹介されています。アクセルペダルの踏み方や戻し方で加減速を行う「スマートペダル」も設定します。低速域ではエンジンを始動せず、夜間や早朝でも静かに走行。また、ボディーのあちこちに遮音材や制振材を最適配置し、室内に入るロードノイズや風切り音を低減します。
ダイハツがシリーズハイブリッドシステムを投入します［クリックで拡大］ 出所：ダイハツ工業Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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