悲願の金メダルを目指す卓球世界ランク2位の日本が台湾を3-0で下し、3大会連続で準決勝進出を決めた。

1番手で登場したダブルスの石川佳純(28=全農)平野美宇(21=日本生命)組が危なげなく3-0(11-8、11-6、11-5)で先制した。 続く第2試合のエース対決も伊藤美誠(20=スターツ)が3-0(11-2、11-9、11-8)で確実にものにした。第1ゲームは9連続得点で制し、第2ゲームは終盤5連続得点で逆転。第3ゲームもスタートから4連続得点で流れをつかみ、そのまま勝利した。 第3試合のシングルスも平野が制し、1日の1回戦に続き、ストレート勝ちを収めた。 日本は12年ロンドン五輪の銀、16年リオデジャネイロ五輪の銅に続く、3大会連続のメダルに王手をかけた。3日の準決勝は、世界ランキング5位の香港と対戦する。


卓球女子決勝トーナメント

卓球女子団体準々決勝以降
卓球女子団体準々決勝以降

第1試合 日本1-0台湾


第2試合 日本2-0台湾


第3試合 日本3-0台湾


第4試合

<シングルス>


伊藤美誠 



 鄭先知


第5試合

<シングルス>


石川佳純 



 鄭怡静


日本メンバー

東京五輪卓球男女日本代表
東京五輪卓球男女日本代表

台湾メンバー

鄭先知、陳思羽、鄭怡静


アラカルト

◆「ABC」「XYZ」方式 五輪団体の選手のオーダーはABCXYZ方式が採用されている。第1試合(ダブルス)ではBC組とYZ組が対戦。AとXがシングルスに2度出場するエース選手で、第2試合(シングルス<1>)でエース同士が必ず対戦する。ABC側かXYZ側になるかは、コイントスで決まる。後者になるとエースの2度目の試合が最後の5試合目となるため、エース登場前に敗戦が決まってしまう可能性がある。よってコイントスではABC側を取りたいという思惑も生じる。コイントスの結果次第ではオーダーの組み替えを検討する可能性もあり、駆け引きに注目するとより楽しめる。

ABC-XYZ方式
ABC-XYZ方式

◆東京五輪の卓球団体 3人でチームを構成し、3勝先取。16チームで争われ、日本は女子が第2シード、男子が第3シード。ともに最大のライバルで第1シードの中国とは決勝まで当たらない。中国は、男子が今大会シングルス優勝の馬竜(世界ランキング3位)、準優勝の樊振東(1位)、許■(2位)の3人。女子は今大会シングルス優勝の陳夢(1位)、準優勝の孫穎莎(3位)、劉詩□(7位)の3人。団体は08年北京大会から男女ダブルスに替わり、五輪競技となった。

※■は日ヘンに斤、□は雨かんむりに文