北朝鮮が新型コロナ禍の拡大を理由に、東京五輪に続いてカタールW杯アジア予選も参加辞退を決定した。
韓国のテレビ局「SBS」など韓国メディアが3日に一斉に報道。「北朝鮮が来月に韓国で開かれる予定のW杯アジア予選に参加しないとアジアサッカー連盟(AFC)に伝えた。韓国サッカー協会によると、北朝鮮サッカー協会は先月30日にAFCへ公式文書を送り、参加辞退を表明したことが確認された」と報じた。
ボイコットの理由については「新型コロナの懸念のためという内容が含まれている」と同局。北朝鮮はすでに同様の理由で今夏の東京五輪への選手団派遣の見送りを決定しており、国際大会を続けて参加辞退することになった。
北朝鮮はW杯アジア2次予選で韓国、トルクメニスタン、レバノン、スリランカと同じH組に属しており、6月に残り試合が韓国で集中開催される予定となっている。現在同組で首位トルクメニスタンから勝ち点1差の4位と最終予選進出の可能性を十分に残している中、異例の決断となった。
同局によると、韓国サッカー協会関係者は「AFCはまだ時間があるため、北朝鮮側に不参加の決定を再考するように要求している」と決定を撤回するように求めているとみられる。
北朝鮮はW杯出場経験もありアジアでは強豪だけに、W杯アジア予選の行方を左右することは必至で大きな波紋を呼びそうだ。
2021-05-03 07:54:00Z
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