「阪神6-2巨人」(6日、甲子園球場)
七回終了、降雨コールドで阪神が勝利した。
七回、阪神・佐藤輝のあと少しで本塁打かという右飛で攻撃が終了した直後だった。審判員が集まり協議を開始。そして、突然、球審の橘高審判員が本塁ベース付近でコールドゲームを宣告。阪神の勝利が決まった。
この日は試合開始から雨が降り、何度も土を入れる場面はあった。だが、中断もなく、突然の試合終了のジェスチャーに、三塁側の原監督はぶ然。両手を上げて不満を示した。試合終了後も審判のもとへ説明を求め、真鍋塁審に話を聞く場面もあった。
試合後、原監督は「うーんまあ、審判の最良の判断ということなんでしょうね。まあ我々はほら、あまりそのグラウンド整備をしない状態で中止っていうことはなかなかないことだったから」と困惑の様子。「普通はだいたい、まあグラウンド整備して、一回、まあ他はやってたけどね。でも全体的なものはしてなかったわけだから、まあ少々時間がかかってもというのが定説的な部分なんだよ」と悔しさをにじませた。
審判からはグラウンド整備をしても続行不可能と説明を受けたという。「グラウンド整備してもプレーすることは難しいということだね。その判断で中止にしたということだね」と語った。「審判団がゲームを支配しているわけだからそれに従うしかないということだね」とした。
一方、勝ち投手となった西勇は笑顔。甲子園も騒然とする中、阪神勝利が決まった。
野球規則は、4・03(e)で「球審はプレイを中断した後、少なくとも30分を経過するまでは、打ち切りを命じてはならない」と規定している。
これにのっとり、降雨コールドは30分以上の中断を経て、宣告されることが一般的だが、セ・リーグアグリーメント第27条(試合挙行・続行の可否の決定)では「降雨が激しく、試合続行が不可能と思われたときには、30分を待つことなく、試合を中止することができる」と定めている。
2021-04-06 14:03:01Z
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