渡部選手はみずからの“勝ちパターン”、理想の展開に持ち込んで偉大な記録を作りました。
前半の渡部選手は、強い向かい風の中、これ以上飛ぶと危険とされる「ヒルサイズ」にせまる129メートル50の大ジャンプを見せました。
ライバルのヨーロッパ勢が飛距離を伸ばせない中、渡部選手は結果を出し、クロスカントリーで3位との差を27秒と有利な展開に持ち込むことに成功しました。
後半、10キロのクロスカントリーではスタートした直後にトップに出てレースを引っ張りました。
最大の強敵、個人総合3連覇をねらうノルウェーのリーベル選手が6.1キロ付近で、6秒足らずまで差を詰めてきましたが、渡部選手はすぐにギアを上げて、一気に突き放しました。
最後まで1回もトップを譲らず、リーベル選手に10秒以上もの差をつけてフィニッシュした渡部選手。
ジャンプで飛距離を伸ばしヨーロッパ勢との差を広げて後半のクロスカントリーで逃げきる理想の展開で今シーズン初優勝し「キングオブスキー」の称号を持つ偉大な選手の記録に並びました。
今シーズンに入る前から手応えを感じていた渡部選手は、開幕からおよそ2か月で大きな結果を出しました。
2021-01-24 15:34:00Z
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