東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は28日、新型コロナウイルスの影響で延期された大会の無観客開催も選択肢の一つとして検討していることを明らかにした。この日に行った国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長とのテレビ会談後の記者会見で述べた。
また、バッハ会長、小池百合子東京都知事、橋本聖子五輪相を含めた4者会談を2月に開催することで一致したことも明かした。
森会長は会見で観客の取り扱いについて「当然いろんな形を想定している」と説明。無観客開催について「基本的にそういうことはないし、したくないが、考えておかなければシミュレーションにならない」と述べた。政府などは海外からの観客の受け入れや上限など観客の取り扱いについて、春までに決定する方針を示している。
一方、バッハ会長は27日のIOC理事会後に会見し、中止や再延期などの代替案を改めて否定。反対世論の高まりに「五輪を想像することが難しいのは理解できる」としつつも、「さまざまな臆測が選手を傷つけている。大会が開催されるかではなく、どのように開催するかに取り組んでいる」と強調した。
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