◆JERAセ・リーグ 巨人6―1広島(14日・東京ドーム)
今季初先発の巨人・高橋が5回1失点の好投で、昨年8月17日以来、424日ぶりの勝利をつかんだ。打っても、2回に決勝三塁打。左肘痛を乗り越えた18年ドラフト1位が、チームの連敗を3で止めた。広島戦の6年ぶりの勝ち越しも決定。阪神が敗れ、優勝マジックは2つ減って、いよいよ1ケタ「9」に。最短Vは20日のヤクルト戦(神宮)だ。
試合終了が近付くにつれ、高橋の顔から笑みがこぼれた。最後はデラロサが三振で締め、今季初先発で初勝利をゲット。「僕も(昨年の)終盤に勝てなかったなって思いがすごく頭の中にある。野手の皆さんにも助けられて投球できたので、感謝したい」。昨年の8月17日の阪神戦(東京D)以来、424日ぶりの白星をつかみ、胸をなで下ろした。
1軍では3月3日の日本ハムとのオープン戦(札幌D)以来、225日ぶりとなるまっさらなマウンド。「今日は楽しみな気持ちが大きかった」。立ち上がりを3者凡退に抑えて波に乗った。コーナーにボールを集め、わずか2安打。左肘痛から復帰後初先発ということもあり5回77球で降板したが、広島打線を相手に1失点。原監督も「非常にいいピッチングをしてくれました。もう少し精度を含めて上がってくるとは思いますが今年初先発という中でね。いい役割。また次への楽しみもできたと思います」とたたえた。
自身も驚く一打も飛び出た。会沢に同点ソロを許した直後の2回2死一塁。遠藤のスライダーをすくい上げた打球は右中間を真っ二つ。二塁ベース付近でスピードを緩めたが、打球の行方を確認し、楽々三塁へ到達した。“まさか”のプロ初長打に、ベース上でしばらく硬直。去年の3安打は全て内野安打だったが、V打となる適時三塁打に「(安打で)外野に飛んだのは高校3年生以来。ベースランニングの仕方も忘れました(笑い)」とおどけた。巨人投手の三塁打は15年の菅野以来5年ぶり。「苦手」と話す打撃でも自らを援護した。
今年は左腕エースナンバーを託された。背番号「12」から「26」に変更される昨オフの契約更改の前に、先輩から教えてもらった西武・内海の連絡先に電話し、背番号を受け継ぐことを報告。「背番号のことは気にせずにやっていけば大丈夫。自分らしくやってほしい」と言葉をもらった。
2年目の今年はローテの柱を期待されたが、開幕から左肘痛でファーム暮らし。それでもシーズン終盤に復活し「素晴らしい背番号をもらって、ここまで何一つ貢献できてなかったので、一つ貢献できたのはよかった。(内海さんは)チームを勝たせる投手。少しでも近づけるように日々努力していきたいと思います」とさらなる成長を誓った。
阪神が敗れ、優勝マジックは2つ減って「9」に。「マジックも減ってきているので、チーム一丸となって頑張っていきたい」と高橋。長きにわたり常勝軍団を支えた大先輩に負けじと、令和の巨人を引っ張っていく。(河原崎 功治)
2020-10-14 21:00:00Z
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