ツインズ前田健太投手(32)が、ブルワーズ戦で今季4度目の先発マウンドに上がり、今季3勝目(0敗)を挙げた。メジャーではこれが通算50勝目。日本人メジャー投手では、8人目の節目達成となった。

1回を11球で3者凡退と順調な立ち上がり。2回に味方から一気に5点の援護をもらうと、その後はさらに波に乗った。多彩な変化球と速球を織り交ぜ、両サイドと上下のストライクゾーンを使って打者を翻弄(ほんろう)。4回2死で3番イエリチに右前打されるまではパーフェクト投球を披露し、安打を許した後も落ち着いた投球を続けた。

ツインズの地元実況解説も前田の投球を大絶賛した。「ジス・イズ・アート・オブ・ザ・ピッチング(これぞまさに投球術)」と解説し「捕手はまるでソファに座りながらキャッチしているような感覚になるだろう。見ていて楽しくなる投球だ」と話した。

前田は6回には先頭の1番ソガードから3連打され2点を失ったが、6回2/3まで85球を投げ5安打2失点、5三振1四球。今季3勝目で、メジャー通算50勝目(35敗)に到達した。今季まだ負けなしで3勝は両リーグ5人目となる。