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Monday, March 2, 2020

リモートワークの選択肢が必須の時代、新型VAIO SXシリーズの輝きが増す - 週刊アスキー

 1月に新型のVAIO SX12とSX14が発売された。昨年あたりから、開発ペースが上がったのか、立て続けに新製品が登場しラインアップが充実。用途に合わせて最適なマシンを選択できるようになっている。

 今回発売されたモデルは、法人向けのVAIO Proシリーズでは現在のところ発売されていないが、インテル第10世代CPUを搭載し、性能が向上。セキュリティー面の強化や一部バッテリー駆動時間の向上も図られた。

 つまり、ビジネス用途としても利用価値が高められたモデルと言える。そんなVAIO SX12とSX14がビジネスでも有用であることを紹介したい。

新VAIO SX12(左)とSX14(右)。外観は従来モデルと変わらない。

最新プロセッサーでパフォーマンスが大幅にアップ

 VAIO SX12/SX14で最大のアップデートは性能の向上である。従来モデルのインテル第8世代から第10世代へとジャンプアップしたことで、Core i7は4コア/8スレッドから6コア/12スレッドとマルチコア化が進んでいる。

 搭載された第10世代プロセッサーは以下の通り。

  • Core i7-10710U(1.1GHz/最大4.7GHz)
  • Core i5-10210U(1.6GHz/最大4.2GHz)
  • Core i3-10110U(2.1GHz/最大4.1GHz)

 Core i5やCore i3は、コア数/スレッド数に変化はないが、ターボブースト時の最大動作周波数が若干アップしており、性能アップされている。

 そして、Core i7とCore i5に施されるVAIO独自チューンであるVAIO TruePerformance(VTP)もバージョンアップ。放熱設計や電気回路を見直し、より多くの電力を長時間持続させるように設計したことで、さらなるパフォーマンスを引き出している。特に、Core i7はコア数が多くなったことで、同じ電力アップでも効果が高くなるため、従来モデルより約40%性能アップした。

VTPも三代目となり、さらに磨きをかけてきた。写真は従来モデル(下)とのヒートシンク比較。
VAIOによるCinebench R20での測定結果。

 こうしたパフォーマンスアップは、ビジネスにおいても作業効率の面や快適性のアップに大きく寄与する。たとえば、PowerPointに動画を貼り付けてプレゼンするという機会は多いはず。また、ビデオ会議時でも複数のアプリを同時に起動したら意外と負荷がかかる。高いパフォーマンスは生産性を向上し、働き方改革にもつながるわけだ。

 さらに、ストレージも最大1TBから2TBに引き上げられたことにも注目したい。クラウドストレージサービスの活用により、ローカルストレージ上には必要なファイルだけ残せばよくなった。しかし、容量が少ないと、その都度削除やダウンロードを繰り返す必要がある。動画の利用も考えると余裕のある容量を確保したほうが、作業効率はグッと向上するはずだ。

バッテリー駆動時間の改善で最長20.5時間に

 VAIO SX14のフルHDモデルは、省電力液晶を採用することで、最長20.5時間駆動を実現している。モバイルワークにおいて、電源のない場所で作業する可能性を考えれば、できる限り長時間駆動してくれることが望まれる。

 また、VAIO SXシリーズは、USB Type-C経由や通常のUSB充電器での充電にも対応しているため、スマホの充電器と共有することで、荷物を減らすこともできる。新たに、VAIOは「Type-C薄型ACアダプター」も発売。購入時に従来のACアダプターに加えて同梱も可能で、VAIO本体とデザインマッチしたアダプターを利用できるようにもなった。

Type-C薄型ACアダプターが登場。

 さらにVAIOのアクセサリーとして、待望の「Type-Cドッキングステーション」も登場。約30cmと少し長めのケーブルで、デスク上で取り回しやすい。これにより、デスクワークではドッキングステーションを接続してディスプレーや有線LAN、電源を利用し、外出する際はケーブル1本外すだけで済むようになる。時短にもつながるので、同時に導入することをオススメしたい。

Type-Cドッキングステーションがあれば、デスクワークとモバイルワークの切り替えが容易になる。

セキュリティー面も強化

 VAIO SX12/SX14のパワーアップポイントとして、セキュリティー面の強化が挙げられる。従来も指紋センサーを搭載でき、指紋による認証でWindowsなどのログインを可能にしてきた。それに加え、顔認証も選択可能にしている。

Windows Helloに対応した顔認証の設定画面。

 指紋認証でもPINやパスワードよりは安全でかつ、素早くマシンを利用可能にするが、顔認証なら画面に顔を向けるだけですぐに認証可能となる。席を離れるたびにロックが掛かり、それを解除するために認証をするとなると、やはり顔認証のほうが圧倒的に楽だ。

 ただ、顔認証はマスクをしていると認証されない。そのため、指紋認証とダブルで利用することで、利便性と安全性を兼ね合わせたマシンとなる。

 また、起動時のBIOS認証にも対応している。スマホやUSB機器をセキュリティーキーにすることもでき、より強固な認証を可能にしている。こうした、何重にもセキュリティーをかけることで、モバイルワークで懸念される盗難による情報流出を極力低減できる。

モバイルワークの要であるビデオ会議では静音性が鍵

 これは従来のマシンでも同様だが、VAIO SXシリーズは静音キーボードを採用している。キーボードを叩く音が気になる、コワーキングスペースや図書館といった静寂な場所でも作業できる。加えて、働き方改革によってビデオ会議が導入されると、会議をしている最中のキーボードの音が非常にうるさく感じてしまう。このため、キーボードは極力静音でかつ打鍵感のいいマシンを選ぶのが賢い選択だ。

 VAIO SX12/SX14ともに、フルピッチのキーボードを採用。変な場所にキーがあるといったこともなく、正統派の配列なので、タイピングしやすいのも特徴である。チルトアップヒンジとあいまって、快適なタイピング環境は作業効率に大きく影響を及ぼす。

VAIO SX12のコンパクトなボディーサイズでもフルピッチを実現。

 このように新VAIO SX12/SX14は、Proシリーズとしては現状発売されていないものの、モバイルワークでの活用で、より快適かつ生産的であり、セキュリティー的にも高いレベルにあるといえる。同時発売されたアクセサリーと合わせて、VAIOブランドに統一して導入するのはいかがだろうか。

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