新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、国際オリンピック委員会(IOC)のディック・パウンド委員(77)=カナダ=が、東京オリンピックを開催するかどうかの判断の期限は5月下旬になるとの見方を示した。AP通信のインタビューに答えた。順延や開催地変更は難しいとも指摘した。パウンド氏は3カ月たっても事態が収束していない場合、「おそらく中止を検討するだろう」と述べた。
開催時期を秋にした場合、欧米の人気プロスポーツとシーズンが重なる。五輪は巨額の放映権料がかかっており、順延は現実的ではない。また、開幕まで150日を切っており、「場所を移動することは困難」との見解を話した。
パウンド氏は1978年からIOC委員を務めており、国際映像を制作して全世界に供給するためIOCが設立した五輪放送サービス(OBS)や世界反ドーピング機関(WADA)の委員長の経験もある。【小林悠太】
2020-02-25 14:06:14Z
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