2月4日から9日にかけて韓国・ソウルで行なわれたフィギュアスケートの四大陸選手権。男子を制したのは、羽生結弦だった。
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この大会、初優勝である。
大会を前に、羽生は大きな注目を集めることになった。ショートプログラム、フリーともに演目を変更、しかも『バラード第1番』、『SEIMEI』であったからだ。
平昌五輪を制するなど、数々の記録と記憶を残したプログラムを、再び演じるというニュースは、強烈なインパクトをもたらした。
ショートは圧巻のひとことだった。
内容についてはすでに広く報じられているが、踏み切って跳び上がり、着氷に至るまでこれ以上ないというほど完璧な流れの中で成功させ、GOE4.43点と驚異の点数を得た冒頭の4回転サルコウを序章に、最後まで曲と演技が融合した演技を披露する。
まぎれもなく、平昌五輪の出来を超えていた。得点は111.82、自身の持つ世界最高得点を更新。圧倒的な首位に立つ。
氷に穴が開いているのを発見した。
翌々日に行なわれたフリーは、思わぬアクシデントに見舞われた。リンクに進み出ると、氷に穴が開いているのを発見したのだ。
「コンクリートが見えていたので、どうしようかな、と考えたあとにレフリーに言いました」
開いた穴を埋める作業などで、演技のスタートまで通常より時間がかかることになった。
「気が散っている状態で(演技に)入ったのは残念です」
冒頭の4回転ルッツはバランスを崩す。後半にも2つ目の4回転トウループで転倒するなど乱れが出た。
「後半に関しては集中しなきゃ、ということで頭が疲れているのもあって」
それでも得点は187.60点、合計299.42点。圧倒的な差をつけ、表彰台の真ん中に立った。
「自分の呼吸じゃないな、と」
「総合的によかったな。ほっとしました」
試合を終えて、羽生は言う。
そこには、優勝したことへの反応以上の、深い思いが込められていた。
試合直前、プロフラムを変更した理由を、羽生はこう語っていた。
「(ショートの)オトナル(『秋によせて』)も『Origin』も自分の呼吸じゃないな、と」
ジャンプを筆頭に高難度の構成を追求する中で、「スケートの部分がおろそかになってしまっている」という感覚が芽生えていた。
「ジャンプも表現として跳びたい」
そんな思いに演技が届いていないと感じていた。そして、音楽と滑りが融合する演技ができる曲、という観点から、プログラム変更を決断した。
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2020-02-10 11:01:11Z
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