大江町長選(2月11日告示、16日投開票)は3期目の現職が告示まで1カ月に迫った今月10日に不出馬の意向を示し、前副町長のみが立候補を表明、新人の無投票当選の可能性が出ている。異例の経過をたどる町トップを決める選挙に町民からは「現職の意思表明が遅過ぎた」「選挙の方が良いのだが…」などの声が上がっている。(文中敬称略)
「自宅に来てくれ」。10日の午後、町長渡辺兵吾(74)から後援会幹部に電話が入った。渡辺は「町長選に立候補しない」と明言した。幹部は立候補予定者説明会への出席者を選び、渡辺の了解も得ていた。不出馬は寝耳に水だった。
渡辺は「選挙は準備期間が1カ月あればできる」と言ってはばからない。自身が新人同士の一騎打ちを制した2008年、無投票の前々回、新人を退けた前回といずれも告示ほぼ1カ月前に出馬の意思を示しており「(今回も)考えた末の判断。自分の信念に従っただけ」と説明。続けて「現職が意思表示しないから手を挙げられないというのでは困る」と語気を強めた。
町内の政界関係者はどう動いたのか。渡辺同様、同町出身の知事吉村美栄子とほぼ同じ支持基盤を持つ寒河江市・西村山郡区選出の県議松田敏男は、渡辺が不出馬の意向を示した10日のうちに行動に出た。副町長の松田清隆(61)を自宅に呼び、出馬の話を向けた。松田敏は「急な話だったため、誰もが納得する候補として声を掛けた」とする。
一方、自民党大江町支部は翌11日に候補者擁立に向けた会合を開き、人選を進めることを確認した。町出身の大手ゼネコン関係者の名前が挙がり、擁立を目指したが、本人周辺の反対の声が強く断念。支部長で町議の結城岩太郎は「時間がなかった。動きだしが遅かった」と唇をかんだ。結果的に「行政経験の豊富さ」を理由に松田清に立候補を打診した。
自民、非自民双方の出馬要請に松田清は応じ、「町職員としての経験を生かし、町民と夢を共有できる施策を実行したい」として20日に立候補の意思を明らかにした。
町民はこの状況をどう考えているのか。複数聞かれたのは「現職は早く意思を明らかにしてほしかった」との声だ。無職男性(69)は「出馬しないのであれば少なくとも3、4カ月前に表明すべきだ」とし、自営業男性(57)は「副町長に引き継ぐことを前提に表明を遅らせたと思われても仕方ない」と指摘した。
一方で、会社員女性(37)は「現町長は他に立候補しようとする人がいなかったから進退を悩み、表明が遅れたのでは」と一定の理解を示す。そして、選挙による論戦を望む声も上がる。無職男性(71)は「複数の候補者が理想や夢を語り、それを有権者が聞くのが本来の町長選の姿」と語った。
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