「レスリング・全日本選手権」(21日、駒沢体育館)
女子50キロ級準決勝で、リオデジャネイロ五輪金メダリストの登坂絵莉(26)=東新住建=は2017、18年世界女王の須崎優衣(20)=早大=と対戦し、0−6で敗れた。これで東京五輪出場の可能性が完全に消滅し「終わったな…という感じです」と話した。
涙があふれたが、最後までやり切ったという感慨も混じった。「もう一度この場に立てたことが幸せ。久しぶりにリオ五輪の時の気持ちに戻ってやれた」。1度はついえたチャンスだった。今年の世界選手権代表を逃した時点で自力での五輪切符獲得はなくなり「諦めていた」という。ただ、9月の世界選手権に出場した入江ゆき(自衛隊)が五輪出場枠を逃したことで可能性が復活。再度奮起しラストチャンスに懸けた。
準決勝の相手は現エースの須崎。6月の全日本選抜ではテクニカルフォール負けを喫した相手だったが、この日は敗れはしたものの必死に6分間戦い抜いた。「これがいっぱいいっぱいです」。現在の力は全て出し切った。
リオ五輪で金メダルを獲得した後は故障の連続だった。慢性的な痛みを抱えていた左足親指付近を17年1月に手術。同年10月には左膝と左足首の靱帯(じんたい)を損傷し、12月に手術を受けた。試合でも不本意な結果が続き、「周りの期待と今の自分の実力とのギャップがすごくある」と涙ながらにジレンマを吐露することもあった。
五輪連覇の夢は絶たれたが、最後までハイレベルな代表争いで存在感を示した。去就については「今は決められない」と明言を避け、「東京五輪を見てどう感じるか。ゆっくり考えたい」と話した。
2019-12-21 09:32:00Z
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