来年の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのメインスタジアムになる国立競技場(東京都新宿区)で21日、初イベントが開催された。

オープニングで、陸上男子短距離の桐生祥秀(24=日本生命)は「2020年のプレダッシュとして気合を入れていきたい」。その後、室伏広治氏、野口みずき氏、吉田沙保里氏、土屋太鳳らのゲストと一緒に、抽選で選ばれた一般の2020人と一緒に新しいトラックを1周した。「新聖地」をかみしめるようにゆっくりと、記念すべきファーストランをした。

桐生は“初レース”もした。個人ではユーチューバーのフィッシャーズと対決し、200メートルを疾走。6秒前にスタートしたフィッシャーズを、最初のカーブで抜き去り、日本人初の100メートル9秒台の力を見せつけると、最後は力を抜きながら、バックしながらジャンプしてフィニッシュテープを切った。

また国立競技場での“初リレー”も。1区間50メートルの一般参加者も含めた16人による800メートルリレー。和やかな雰囲気で、国立競技場の完成を祝った。