Pages

Thursday, July 11, 2024

40万円のバッグを作るのにディオールはいくら払っていたか…イタリア当局が搾取的な製造業者を捜査 - Business Insider Japan

下請け業者は中国企業だと検察は述べた。検察によると労働者の多くは中国から来ており、うち2人は不法滞在、7人が必要書類のないまま、労働を行っていたという。

調査によると、接着やブラッシングの機械からは安全装置が外され、より速く動かすことができるようにしていたという。

Business Insiderは通常の営業時間外にメールでコメントを求めたが、LVMHからの回答はなかった。裁判の文書によると、ディオールがサプライチェーンの改善を強調するメモを提出したとウォール・ストリート・ジャーナルは7月2日に報じた。

調査の手は、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)の請負業者にも及び、同社はサプライヤーの監督不行き届きで告発された。

アルマーニが請負業者に支払ったのは、バッグ1つにつき99ドル(約1万6000円)で、それが店頭では1900ドル(約30万6000円)以上で販売されているという文書をロイターは引用している。

アルマーニグループの広報担当者は、BIのコメント要請に対して、当局と協力していることを明らかにした。

「当社は常に、サプライチェーンにおける不正行為のリスクを最小限に抑えるための管理および防止策を講じてきた」と声明には書かれている。

ミラノの裁判官は、両社の工場を1年間司法管理下に置くことを命じた。ロイターによると、この期間中も製造は許可されるという。

労働法違反が通常の生産工程になっている

検察当局によると、高級ブランド大手が労働規定に違反して高い利益を上げることが日常的に行われているという。

「これは、単一の生産ロットに関する散発的な問題ではなく、一般的な集約化された製造手法である」と、ディオールを管理下に置く決定に関する裁判所の文書には書かれている。

「一番の問題は明らかに、人々が不当な扱いを受けているということだ。それは労働法、つまり健康と安全、労働時間、賃金についてだ」とミラノ裁判所長のファビオ・ロイア(Fabio Roia)は今年初め、ロイターに語った。

「だが、もう1つ大きな問題がある。それは法律を順守する企業を市場から追い出す不公正な競争だ」

LVMHは昨年、2062のサプライヤーと下請け業者を抱え、1725件の監査を実施したと同社の環境および社会的責任に関する報告書は述べている。

ブルームバーグ・ビリオネア指数(Bloomberg Billionaires Index)によると、LVMHのCEO、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)は、世界で3番目に裕福な人物であり、娘のデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)はディオールのCEOだ。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 40万円のバッグを作るのにディオールはいくら払っていたか…イタリア当局が搾取的な製造業者を捜査 - Business Insider Japan )
https://ift.tt/hIOBXs1

No comments:

Post a Comment