パリ五輪の男子代表選考会を兼ねて3日に行われる東京マラソン2024(読売新聞社共催)の有力選手が1日、都内で記者会見し、2時間4分56秒の日本記録を持つ鈴木健吾(富士通)らが、五輪代表の残り1枠をかけたレースへの抱負を語った。これが最終選考レースで、2時間5分50秒の設定記録を突破して日本人最上位となった選手が3人目の五輪代表内定となる。
鈴木は2021年2月のびわ湖毎日マラソンで日本新記録を樹立し、翌年3月の東京マラソンでは2時間5分28秒の好タイムをマークした。しかし、その後は故障で欠場が続き、およそ1年7か月ぶりのフルマラソンとなった昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は12キロ手前で途中棄権。しかし、その後は順調に調整を続け、パリ切符をかける東京は復活のためのレースとなる。
妻の一山麻緒(資生堂)はすでに2大会連続の女子マラソン五輪代表を決めており、夫婦そろっての五輪出場も大きな目標だ。記者会見で鈴木は「(東京五輪への出場ができず)次こそはという思いで4年間やってきた。いろいろなことがあったが、MGCの後はけがもなく、いつも通りの練習ができた。(2年前に、今回の設定記録を上回るタイムを出したコースなので)設定記録は出せないタイムではない」と話した。
山下一貴(三菱重工)は昨年の東京マラソンで日本歴代3位となる2時間5分51秒を出した。だが、五輪への一発勝負となった昨年のMGCではレース直前にコンディションを崩して32位に終わった。五輪切符をつかむため、2時間5分台を出した同じコースの東京マラソンを勝負の場に選んだ。記者会見で「設定記録を出すためには、自己ベストを更新すればいいので分かりやすいが、それは今までの自分を超えるわけで、簡単なことではない。リズムを崩さず走り切りたい」と話した。
其田健也(JR東日本)は昨年の東京マラソンで山下に次ぐ日本人2番手の2時間5分59秒(日本歴代4位)を出した。夏の世界選手権(ブダペスト)の代表にも選ばれたが、暑さで力を出し切れずに34位、秋のMGCも14キロ過ぎで途中棄権した。 「前回、前々回と、山下選手や鈴木選手に先着を許したので、今回は着順にこだわって1番を取りたい」。世界選手権の悔しさも胸に五輪代表を狙う。
この3人のほか、国内招待選手には細谷恭平(黒崎播磨、自己最高2時間6分35秒)、西山和弥(トヨタ自動車、同2時間6分45秒)が名を連ねた。池田耀平(花王)は欠場が発表されている。
男子は、MGCで1位、2位の小山直城(ホンダ)、赤崎暁(九電工)がすでに五輪代表に内定。MGCファイナルチャレンジとなった昨年12月の福岡国際マラソンと2月25日の大阪マラソンでは設定記録の2時間5分50秒をクリアした選手はおらず、最終レースの東京マラソンでも該当者がいない場合は、MGCで3位だった大迫傑(ナイキ)が3人目の代表に内定する。
2024-03-02 02:00:00Z
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