【アナハイム（米カリフォルニア州）＝帯津智昭】米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は２７日（日本時間２８日）、本拠地アナハイムでのアスレチックス戦に先発投手兼３番指名打者で出場し、６回を投げて３安打５失点ながら、打線の援護を受けて４勝目を挙げた。打者としては５打数３安打１打点だった。一回の第１打席で二塁への内野安打、三回の第２打席で左中間に適時二塁打、六回の第３打席で右翼への三塁打を放ち、自身メジャー２度目のサイクル安打まで、あと本塁打だけという活躍だった。
８―７で勝ったエンゼルスは３連勝を飾った。
八回一死一、二塁で大谷に打席が回った。本塁打が出ればサイクル安打達成という場面で、内角への初球のスライダーを振った。打球は高く上がったが、伸びを欠き、フェンス際で中堅手のグラブに収まった。「（バットの）先だったので、いったとは思わなかった。一、二塁だったのでホームランというよりはしっかりヒットを打ちたいと思っていた」と大谷。快挙は逃したものの、打者としては３安打を放ち、最後までファンを沸かせた。
投げては開幕から負けなしの４勝目。三回まで完璧な投球を続けながら、四回に突如崩れて５失点を喫して同点とされた。五回は立ち直って無失点に抑えると、その裏にチームが２点を勝ち越した。続く六回まで投げきった大谷は、「（四回は）勝たなければいけない、抑えなければいけないという（思いがあり）、攻めの気持ちが少し足りなかった。まだ同点の段階だったので、結果的に六回までしっかり投げられたのが一番、良かった」と振り返った。
2023-04-28 01:28:33Z
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