福島県須賀川市の起業家松川力也さん(23)は今夏、一般社団法人「tsunagari(つながり)」を立ち上げた。松川さんは14歳で脳内出血で倒れ、左半身にまひが残った。「障害の当事者が人生の選択肢を持てる社会を作りたい」と思いを語る。
障害を持つ人と医療従事者が法人のメンバーとなり、講演会を企画したり、障害当事者の働き方などを掲載したウェブサイトを運営したりする。
講演会は障害のある人の家族らが講師として経験や思いを語る。当事者と家族、医療系の学生は無料で招待し、進路などに役立ててもらう。ウェブサイトは心身の障害と向き合い、多様な職種に就いた人を取材して紹介する。
松川さんが情報を探した際、「障害者の年収は低い」などネガティブな記事が多く危機感を覚えた。学生時代にはアルバイトを諦めた経験がある。さまざまな人に出会う中で、「障害を持つ人のロールモデルを広めたい」と感じるようになっていった。
松川さんは「自分が以前、知りたかった『障害を持った人がどう働いているか』を発信する。居場所を求める人の手助けになりたい」と言葉に力がこもった。
■28日にオンラインで講演会
「tsunagari」は28日午前10時30分からオンライン会議ツール「Zoom」で講演会を開く。「ダウン症児のパパ代表」としてSNSなどで発信する石井裕太さん、先天性筋ジストロフィーの娘を持つ加藤さくらさんが講演予定。チケットは販売サイト「Peatix」から購入できる。障害当事者や家族、医療学生は無料。一般は3000円。
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