トヨタ自動車の豊田章男社長は3日、富士スピードウェイ(静岡県小山町、FSW)で記者会見した。レース参戦から1年を迎えた水素エンジン車などの開発について、「カーボンニュートラル(脱炭素)はエネルギー事情で色々な選択肢がある。規制や目標をつくれば、すぐに実現するものではない」と指摘。エンジン車での脱炭素化に向け、レースを通じて開発を加速させる方針を改めて示した。
脱炭素の切り札として電気自動車(EV)に注目が集まるなか、トヨタは昨年5月、走行中に二酸化炭素をほぼ出さない水素エンジン車のカローラで耐久レースに参戦。今季はスバルなどとともに、バイオマス(生物資源)由来の合成燃料を搭載したエンジン車でも出場している。
豊田社長はFSWで4日に始まる24時間耐久レースを前に会見。「技術をよりスピードアップして開発できる」と述べ、過酷な走行環境で課題を洗い出し、水素エンジン車の量産化などにつなげる考えを示した。
トヨタは3日、水素エンジン…
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